高森藍子「加蓮ちゃんたちと」北条加蓮「生まれたてのカフェで」
1- 20
36:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 21:01:07.05 ID:mOMWMpAw0
「…………」

藍子は少し考える素振りを見せてから、しろちゃんの頭をそっと撫でてあげつつ立ち上がった。
それから、沈んだ空気の中では異彩に見えるモミの木へと手を伸ばし、一番伸びた枝の先にかかるプレゼント箱を手に取る。

「そーちゃん、しろちゃん。そーちゃんの好きなものは、しろちゃんの好きなものは、何ですか?」
「すきな、もの……?」
「……もの……」
「これかな。それとも、この箱のかな。なんて――1つに選ばなくたって、いいんです。それに、しろちゃんは、ほしいものがいっぱいあるんだよね?」

指先にリボンを3つひっかけて、藍子はしろちゃんへ目を合わせてあげた。恥ずかしそうに、こくん、と頷くしろちゃん。

「ふふ。……もしかしたら、しろちゃんのお母さんやお父さんは、1つじゃないと駄目だよ、って言うかもしれません。
ひょっとしたら、がんばって1つに選んでも、それは駄目だよ、って言われてしまうかも――」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
45Res/67.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice