北条加蓮「藍子と」高森藍子「あしあとを追いかけたカフェで」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 19:59:44.89 ID:KWvWXGk50
藍子「私も、がんばってついていかなきゃっ」

加蓮「じゃあ私は藍子につられてノロマにならないようにしなきゃっ」

藍子「……いつも通りに戻ったと思ったら、すぐにそういうことを言うんですから」ジトー
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:00:14.30 ID:KWvWXGk50
藍子「……♪」ナデナデ

加蓮「ふふっ。あー、ここで藍子とのんびりしてると……帰ってきたって気持ちになるー……。なんだか、あの日々が違う世界にでも行っていたみたいに……」

藍子「私も。……じつは、加蓮ちゃんたちのキラキラしている姿を眺めていると……少し遠いな、って思うことがあって。完成されたアイドルって、こういうのかなって……そこに自分がいつか立てるなんて、想像もできなくなってしまうんです」
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:01:44.64 ID:KWvWXGk50
藍子「でも、やっぱりこうして加蓮ちゃんと一緒にいる方が、もっと安心できますね。加蓮ちゃんがここにいるなぁ……って♪ 弱音は言わなくても、まだもうちょっとだけ自信は……ううんっ。それも加蓮ちゃんがいれば、大丈夫っ――」

加蓮「……ねぇ、藍子」

藍子「はい」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:02:15.07 ID:KWvWXGk50
加蓮「藍子がそーいうことするなら、もう起きるっ」バッ

藍子「ああっ。加蓮ちゃん、もうしませんから。思うぞんぶん、ゆっくりしましょ?」

加蓮「いいっていいって。いつまでも溶けている訳にもいかないし」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:02:44.60 ID:KWvWXGk50
藍子「カフェでたっぷりとのんびりした後は、私の家まで来てもらいます。そこで私と、私のお母さんが一緒に作った晩ご飯……ちょっぴり熱いけれど気持ちいいお風呂――」

加蓮「ぐ」

藍子「ほかほかのお布団……朝は、炊きたての白ごはんにお味噌汁――」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:03:15.27 ID:KWvWXGk50
藍子「私は、そういうお話の方が聞いてみたいな。加蓮ちゃんのことも、もっとよく分かる気がして」

加蓮「……はいはい。藍子がそーいうなら」

藍子「えへへ」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:04:14.02 ID:KWvWXGk50
藍子「…………」

加蓮「…………」

藍子「…………違うんです」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:05:45.26 ID:KWvWXGk50
加蓮「会話が聞こえてたのかもね。店員さんが持ってきてくれないなら諦めよっと」

藍子「ほっ」

加蓮「撮るなら撮るって言ってよ」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:09:17.58 ID:KWvWXGk50

□ ■ □ ■ □


加蓮「ずっとアンバサダーとアニバーサリーLIVEのことでつきっきりだったから、あまり意識できなかったけど……そういえばもう12月なんだ」
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:09:48.65 ID:KWvWXGk50
加蓮「そういうのに参加するのは楽しいけど、からかわれるネタが増えていくのは複雑。ホントなら、私がからかう側なのに」

藍子「ふふ。加蓮ちゃん、最近よく奈緒ちゃんに意地悪をされてるところを見ますよ」

加蓮「そんなとこ見るなー」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:10:14.88 ID:KWvWXGk50
加蓮「冬の話かー。冬――……あっ」

藍子「?」

加蓮「そうだった。そう。今日ね、もう1つ話そうと思ってたことがあって」
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:10:45.14 ID:KWvWXGk50
加蓮「うん。前に藍子が渡してくれた、12月になったら開いてほしいって言った招待状。あれ……まだ見てないの」

藍子「!」

加蓮「ごめん。覚えてはいたんだけど……あれ、なんか外側からしてちょっと凝ってるっぽかったし、藍子がまごころを込めて書いたって感じがすごくするから、テキトーな気持ちで開けたくないなって思っちゃって……」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:11:15.77 ID:KWvWXGk50
加蓮「ここで開けていい?」

藍子「えっ。……ち、ちょっと待って。今、持ってきてる……?」

加蓮「うん。ほら」ガサゴソ
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:11:45.36 ID:KWvWXGk50
藍子「こんなことになるなんて〜……。うぅ、さすがに恥ずかしいです」

加蓮「たはは……。どれから開けた方がいい?」

藍子「好きな順番で開けてください!」
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:12:44.07 ID:KWvWXGk50
加蓮「……他のも見るね。……あれ、違う? 待って、じゃあツリーのが……やっぱりそっか。あの2人――病院に入院してる2人への……」

加蓮「なら、このコーヒーカップのって子どもにじゃなくて――」

藍子「看護師さん宛てにです。昔、あなたのことをずっと見ていた方へ……」
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:13:44.49 ID:KWvWXGk50
藍子「今年も、クリスマスがやってきますよね。私……今も寂しい思いをしているかもしれない、あなたが大切に想う子たちへ、また夢を見せてあげたいんです」

藍子「私は……加蓮ちゃんのように、世界の隅々までお届けするには難しいかもしれないから」

藍子「アイドルの私――アイドルとしての私っ、高森藍子の作る、優しくて、穏やかな気持ちになれる世界への、招待状ですっ」
以下略 AAS



23:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:14:15.24 ID:KWvWXGk50
加蓮「……、」

加蓮「…………藍子……」

藍子「はい……」
以下略 AAS



24:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:14:44.79 ID:KWvWXGk50
藍子「加蓮ちゃんっ……! あの……私っ」

加蓮「ちょっ……。なんで藍子が泣きそうな顔になってんの」

藍子「だって、っ……。ずっと不安で……。これって、優しさなのかなって、自分でも分からなくて……っ。加蓮ちゃんの世界に勝手に入り込んで、私のやりたいことばかり――」
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:15:44.76 ID:KWvWXGk50
加蓮「カフェみたいな場所かぁ。……さすがにパッとは浮かばないし、これクリスマス会と違ってアイドルのお仕事とは少し違う気がするよね」

加蓮「ただ、Pさんには相談しておかなきゃ。そんなに大きなことにするんじゃなくて、ほんのちょっと、ちいさくやる感じで――」

加蓮「……もー、いつまでぐすぐすってしてんの!」
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:16:45.74 ID:KWvWXGk50
藍子「あははは……。でも、ぜんぶ書いた後で、きっと私のやりたいことって、そうじゃないのかなって思って。あと……加蓮ちゃんみたいに、たくさんの方にって自信が……」

藍子「加蓮ちゃんがさっき言ったように……幸せを重ねがけするんじゃなくて、寂しさを埋めたい、って思う気持ちの方が強かったから」

藍子「自然と、そのおふたりと、看護師さんの分だけをカバンに入れてました」
以下略 AAS



27:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:17:55.19 ID:KWvWXGk50
加蓮「ねぇ、藍子」

藍子「はい、加蓮ちゃん」

加蓮「ありがとね。あの子たちのことを想ってくれて」
以下略 AAS



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