ロード・エルメロイU世の事件簿 case.封印種子テスカトリポカ
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名無しNIPPER
[saga]
2020/10/10(土) 22:28:31.84 ID:mG1v5QBi0
「あのなぁ、もしもあれがマジモンの神霊なら『手も足も出ない』程度じゃ済まねえに決まってるだろ! 一瞬で村も人も丸ごと灰になってるさ。だろう、先生?」
答え合わせを求めるような友人の視線に、それを向けられた師匠は頷きで返した。
「その通りだ。神霊とは単なる英霊の上位互換ではない。両者の間には隔絶した差というものがある。例えば君の"槍"は真名解放によって神霊級の魔術行使を可能にするが、逆に言えば神霊はそれと同等の一撃を我々が魔術を使うのと同じ感覚で放てるわけだ。もちろん神霊と言ってもピンキリはあるがね」
以下略
AAS
52
:
名無しNIPPER
[saga]
2020/10/10(土) 22:29:13.94 ID:mG1v5QBi0
だがその疑問に、師匠は何でもないという風に首を振って見せたのだった。
「いや、解明すべき謎はひとつだけだ。"どうして件の神霊は、今回に限って村を襲ったのか"。それ以外は大した謎でもないし、それさえ分かれば対処できるだろう」
以下略
AAS
53
:
名無しNIPPER
[saga]
2020/10/10(土) 22:29:46.49 ID:mG1v5QBi0
「呼ばれて飛び出てジャジャジャーン!」
「……」
以下略
AAS
54
:
名無しNIPPER
[saga]
2020/10/10(土) 22:30:16.98 ID:mG1v5QBi0
だが彼女の表情にこちらを憎悪するような色は見えなかった。むしろ後ろめたさから息を詰まらせたこちらを慮る様に、首を傾げて覗き込んでくる。
「んー、どうかしたのシンデレラ。元気ないガオ。お酒飲むぅ?」
以下略
AAS
55
:
名無しNIPPER
[saga]
2020/10/10(土) 22:30:58.71 ID:mG1v5QBi0
今回の事件の鍵を握るというホワイダニット。
その"何故"を解明し対処できれば――つまりは村を襲う要因を取り除ければ、確かに状況は打開できるだろう。場合によっては調査を諦めて、次の派閥に引き継ぐことも視野に入る。
以下略
AAS
56
:
名無しNIPPER
[saga]
2020/10/10(土) 22:32:03.94 ID:mG1v5QBi0
「グレイ、何か質問してくれ」
「質問? 何をですか?」
以下略
AAS
57
:
名無しNIPPER
[saga]
2020/10/10(土) 22:32:52.77 ID:mG1v5QBi0
*
「お前ひとりか? ロードはどうした?」
以下略
AAS
58
:
名無しNIPPER
[saga]
2020/10/10(土) 22:34:27.73 ID:mG1v5QBi0
「ああ、我々が遺跡探索に出ている間に、怪我人と治療で残るメンバーに食べさせる食事なんかについてな。我々の持って来た携行糧食の一部と交換という条件になったが、別によかろう? 何しろメンバーの半数以上を置いていくからな。だだ余りだ」
どうやらゴルドルフの側も遺跡へ向かう際の準備をしていてくれたらしい。その辺り、自分と師匠は手つかずだったのでありがたいことだ。
以下略
AAS
59
:
名無しNIPPER
[saga]
2020/10/10(土) 22:34:55.31 ID:mG1v5QBi0
そんなことを心配していると、少年の小さな呟きが耳に入った。誰に聞かせるつもりでもないような、自問自答にも似た声音。
「まあ……刻んだり煮たりと、錬金術に通じるものはあったからな。全く身が入らなかったというわけではないが」
以下略
AAS
60
:
名無しNIPPER
[saga]
2020/10/10(土) 22:35:52.31 ID:mG1v5QBi0
「……冷たい?」
口に入れた途端、まるで氷水のような冷感が舌を刺す。不快ではない。むしろこの密林に入ってから一番の清涼感だ。すーっとした空気が喉から鼻に抜けた。
以下略
AAS
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