ロード・エルメロイU世の事件簿 case.封印種子テスカトリポカ
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32
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名無しNIPPER
[saga]
2020/09/22(火) 20:20:25.53 ID:kGu0y7r00
その単語の意味を思い出そうとした、瞬間。
少年の表情が恐怖に歪んだ。見開かれ、顕になった瞳には、濃い絶望の色が塗りたくられている。視線の先は自分の背後。同時に、熱と殺気と強大な神秘の気配を感じた。
以下略
AAS
33
:
名無しNIPPER
[saga]
2020/09/22(火) 20:21:18.92 ID:kGu0y7r00
「……っ」
思わず息を呑む。じわりと汗が浮かぶが、それは熱からくるものではない。紛れもなく"最悪"に直面した。その感覚に背筋が粟立っていた。
以下略
AAS
34
:
名無しNIPPER
[saga]
2020/09/22(火) 20:22:14.65 ID:kGu0y7r00
僅かな空白。だが長くは続かなかった。
テスカトリポカが動く。こちらを無視して――倒れ伏した少年の方へと。確かな殺意を持って歩み寄ろうとする。
以下略
AAS
35
:
名無しNIPPER
[saga]
2020/09/22(火) 20:22:49.39 ID:kGu0y7r00
敵の戦闘スタイルは徒手格闘じみたものだった。炎を纏った拳打。雨の如く降り注ぐ連打に、大盾の防御が甲高い音を立てて震える。
無手特有の素早いリズムで撃ちこまれるその一撃一撃に、人体を容易く砕いてしまえる威力が秘められている――否、その威力が砕こうとしているのは、人体だけではなく、
以下略
AAS
36
:
名無しNIPPER
[saga]
2020/09/22(火) 20:23:36.93 ID:kGu0y7r00
だが、成功だ。
「……!?」
以下略
AAS
37
:
名無しNIPPER
[saga]
2020/09/22(火) 20:24:44.86 ID:kGu0y7r00
そして、その背後から飛びかかる更なる怪人の姿。
「ガァァァアオ――!」
以下略
AAS
38
:
名無しNIPPER
[saga]
2020/09/22(火) 20:26:23.29 ID:kGu0y7r00
「■■■……」
獣が唸るような声が、ティガーの喉の奥から発せられた。気づけば、いつの間にかティガーの顔からは一切の表情が抜け落ちている。
以下略
AAS
39
:
名無しNIPPER
[saga]
2020/09/22(火) 20:26:57.25 ID:kGu0y7r00
だが、それでもなお、
「■■■……!?」
以下略
AAS
40
:
名無しNIPPER
[saga]
2020/09/22(火) 20:28:45.18 ID:kGu0y7r00
あー、やらかした。改行が変になってる
読みにくくて申し訳ない
41
:
名無しNIPPER
[saga]
2020/09/22(火) 20:30:10.94 ID:kGu0y7r00
*
覚醒はいつも唐突に訪れる。予告など無い。酸素を求めて水底から浮き上がろうともがき――やがて水面に到達するときの様な唐突さで、意識が現実へと回帰する。
以下略
AAS
42
:
名無しNIPPER
[saga]
2020/09/22(火) 20:30:41.16 ID:kGu0y7r00
「いやー、あれは死ぬかと思ったガオ!」
その死んだ筈の女性が、ケラケラ笑いながら建物に入ってきた。
以下略
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