僕っ娘剣士「黙れ犬!僕を女扱いするな!」少年「でも、お嬢は女だし……」
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27:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 20:17:42.81 ID:ZPljtdP8O
「どうです? そろそろ、ご主人さまと私の身体の違いは理解出来ましたか?」
「それはわかったけど、こんなことに何の意味があるんだ? 俺は魔法を覚えたいんだ」

少年の逸る気持ちをわかった上で、魔女は優しくふわふわな黒髪を撫でて、諭した。

以下略 AAS



28:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 20:19:49.90 ID:ZPljtdP8O
「ではこうしよう。私の真似をしろ」
「お前の真似を……?」
「そうだ。立ち居振る舞いから、そっくりそのままトレースしろ。立ち合い以外でもだ」

犬が変態魔女といちゃこらしていたその頃、少女と白い姉弟子は新たな修行法を模索して、懸命に試行錯誤を繰り返していた。
以下略 AAS



29:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 20:24:04.02 ID:ZPljtdP8O
それから数日が経過して調理室にて。

「さあ、わんちゃん。試してみてください」
「よし……これでどうだ!?」

以下略 AAS



30:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 20:26:04.61 ID:ZPljtdP8O
その日の晩、鍛錬場にて。

「白いの」
「ん? どうした。さっさと寝ろ」

以下略 AAS



31:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 20:28:18.62 ID:ZPljtdP8O
「不公平だと思うなら私から1本取ってみろ。私を気絶させて寝顔を見ればいいだろう」
「そのうちな。でも、今はまだ無理だ」
「鍛錬に励め」
「今見たいの!」

以下略 AAS



32:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 20:30:54.36 ID:ZPljtdP8O
場面は変わり、深夜の調理室。

「わんちゃん。大丈夫ですか?」
「はあ……はあ……そっちこそ、平気か?」

以下略 AAS



33:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 20:33:14.81 ID:ZPljtdP8O
場面は再び道場へと戻る。

「白いの。もっとそっち寄って」
「妹弟子のくせに図々しい奴め」

以下略 AAS



34:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 20:36:41.95 ID:ZPljtdP8O
翌朝。

「お嬢! 迎えに来たぜ! ……って」

待ちに待った再会の時がついにやって来た。
以下略 AAS



35:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 20:39:11.55 ID:ZPljtdP8O
「ちょ、ちょっと待て! よく聞け、犬! お前は誤解している。こいつは僕の姉弟子……いや、兄弟子で、お前にとってもそうだ。だから、僕の犬はこれからもお前だけで……」
「お嬢は黙ってろ! これは犬同士の……いや、男と男の真剣な話なんだよ!」

男ではなく、女なのだが。思い込みは怖い。

以下略 AAS



36:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 20:41:56.64 ID:ZPljtdP8O
「つーわけでお嬢、頼む!」
「あのね、犬。僕とお前は師匠と魔女に完全に騙されておもちゃにされてるんだよ?」
「騙されてなんかねぇ! この力は本物だ!」

犬の右手が光輝く。それに主人は瞠目した。
以下略 AAS



37:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 20:43:41.28 ID:ZPljtdP8O
「ふん。 見所があると思っていたが見当違いだったようだ。よもや魔法の力に頼るとは」
「僕の犬の力だ。文句なんて言わせない」

心底軽蔑したように吐き捨てる姉弟子。
正直、胸が痛む。けれど、無駄にはしない。
以下略 AAS



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