アイドルと僕
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1:名無しNIPPER
2020/09/01(火) 22:01:08.06 ID:15qbZIjTO
あまり大きくはないステージの上で踊る彼女たち、というか彼女は、とても輝いて見えた。

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2:名無しNIPPER[saga]
2020/09/01(火) 22:15:30.52 ID:15qbZIjTO




買い物を終えて駅に向かうと、駅前広場に小さなステージができていた。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2020/09/01(火) 22:21:39.84 ID:15qbZIjTO
彼女たちが何者なのかは分からないけれど、そこには確かなパワーを感じた。

ステージ付近の席では、ファンらしき人たちが大きな声でコールしていてる。熱烈なファンがいるようなグループなんだろうか。

一番のサビが終わる頃になると、俺は一人に視線が集中してしまうことに気づいた。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage]
2020/09/02(水) 00:01:09.41 ID:QdY+2849o
きたい


5:名無しNIPPER[saga]
2020/09/03(木) 21:46:42.65 ID:Sa1ZNgmGO
「続いて二曲目……と生きたいところですが、本日は時間の都合で次の曲が最後です」?

司会者が観客を煽るようにそう告げると、ファンらしき人たちは口々に不満の声をあげた。

ステージ上の彼女たちは満足げにそれを見て頷きつつ、マイクを手に取った。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage]
2020/09/03(木) 22:09:03.95 ID:zKxc8nILo
いいぞ


7:名無しNIPPER[saga]
2020/09/04(金) 07:59:18.71 ID:7l7Q4s4JO
曲が終わると、彼女たちは「ありがとうございましたー!」と頭を下げてステージ横のテントへ降りていった。

そこまで見届けると、ポケットからスマートフォンを取り出して『コピーユニット』について検索してみた。

ヒットしたいくつかのページの情報をまとめると、アイドルやアニソンユニットのダンスをコピーしているグループのことらしい。それはプロとして働いているわけではなく、コスプレイヤーが趣味として活動しているものがほとんどであること。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage]
2020/09/05(土) 12:01:16.65 ID:b4nGCka8O
おつ


9:名無しNIPPER[saga]
2020/09/06(日) 22:10:45.62 ID:m7NO/Da6O
彼女たちに向かって、前列に陣取っていたファンたちが声をかけに近づいていった。出待ちというか何というか分からないけれど、メンバーもそれに応じて立ち止まったり、声を返したりしている。

へぇ、結構距離感近いものなんだな。

さすがに今日知ったばかりで声をかける勇気はない。そのまま彼女たちの横を通って、駅構内に向かおうとしたところだった。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2020/09/06(日) 22:11:34.62 ID:m7NO/Da6O
ああ、と納得して頷いた。

「勘違いかと思った」

「あんなに後ろで見てたの、お兄さんだけだから。それに、私の方見てくれる人って珍しいからね」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2020/09/06(日) 22:12:07.95 ID:m7NO/Da6O
「タツヤさん……くん? タツヤくん!」

名前を呼んでどや顔をされた。反応に困りつつも照れてしまって、視線をそらしてしまう。

「めうー、行くよー」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage]
2020/09/07(月) 09:14:05.15 ID:fG0ibvvGO
きたい


13:名無しNIPPER[saga]
2020/09/14(月) 00:07:19.74 ID:RNy0wtmvO
自宅に帰ってツイッターで言われた通りに検索すると、彼女の言った名前でアイコンが出てきた。

フォローするボタンをタップして、ツイートを確認する。

ライブの報告や日常のこと、とりとめもなく色々なことを呟いていた。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[saga]
2020/09/14(月) 00:08:11.52 ID:RNy0wtmvO
俺が生まれ育った町は、何もなかった。

山と海はある。周りに住む人たちはみんな顔見知りで優しくて、夜になると星が輝いて虫がさざめく町だった。かと言って、漫画に出てくるような過疎地域でもなく、ショッピングモールや娯楽施設もなくはない。

決して嫌いではなかった。むしろ好きだった。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage]
2020/11/25(水) 11:01:04.79 ID:7ykx7FHuO
続き待ってる


16:名無しNIPPER[saga]
2021/04/03(土) 21:43:29.09 ID:i7Q+K0YcO
長らく置いてしまってすみません。
再開します


17:名無しNIPPER[sage]
2021/04/03(土) 22:01:27.37 ID:gOMqN4+yo
うおおおおおおおあ!


18:名無しNIPPER[saga]
2021/05/11(火) 00:19:00.53 ID:BI7vjm55O
環境だけで何かが変わるということはないと、ここに来て気がついた。もしくは、俺自身が何かを為せるほどの器をもっていなかったというだけかもしれないが。

こうやって走る距離を伸ばしたのも、或いは今日見かけた彼女、めう……ちゃん、のように、輝く誰かに焦がれてということなのかもしれない。だとしたら、あまりに単純すぎて自分でも笑えてしまう。

テレビでは俺と同世代のスポーツ選手やタレントがど?活躍する様子が日夜流れ、大学の連中も明らかに俺より優秀だ。今日の彼女のように、誰かを惹き付けるなんてこともできない。
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage]
2021/05/11(火) 00:29:37.46 ID:8qGe7FDEo
続き!!!!来た!!!
ありがとう!!!


20:名無しNIPPER[saga]
2021/05/11(火) 00:30:02.36 ID:BI7vjm55O
自宅に戻ってスマホの通知を確認すると、めうちゃんからのリプライが届いていた。

冷静に考えると、アイドルから返信をもらうなんて初めてのことで、少し緊張する。

『今日はありがとうございました!??見てくれてる〜って思ってたから、お話できて嬉しかったです。またお会いできるのを楽しみにしています』
以下略 AAS



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