アイドルと僕
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21:名無しNIPPER[saga]
2021/05/11(火) 00:43:19.53 ID:BI7vjm55O
翌朝、いつも通りに標準的な大学生の起床時間に目が覚めた。陽は上りきっているが、今日の講義は昼からなので、特に慌ただしくする必要はない。

昨日の一曲目に聞いた『shooting?stars』が耳に残っていて、動画サイトを漁ってライブ映像を見つけた。

アスタとは違い、大きく華やかなステージで、彼女たちは歌い踊る。
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[sage]
2021/05/11(火) 00:45:11.29 ID:BI7vjm55O
>>19
更新詐欺をしてたのに、待っていてくれてありがとうございます。コメントが一番やる気が出る。。
背後事情でばたつきましたが、エタらないように徐々に更新していきます。




23:名無しNIPPER[sage]
2021/05/11(火) 01:00:25.75 ID:8qGe7FDEo
おつおつ
リアル大事に


24:名無しNIPPER[saga]
2021/05/11(火) 23:40:11.85 ID:9YWSuPxHO
その日の授業を終えると、5限の講義を一緒に受講している橘と一緒に学食へ向かった。

図書館下に位置することからカンシタと呼ばれるそこは、朝から閉館まで人の往来が激しい。同じキャンパスにある他の学食は昼時以外は空席が目立つのに、ここだけはいつ来ても空席を探すことが難しい。

何度か通路を行ったり来たりして、ようやく二人で座れる席を確保できた。
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[saga]
2021/05/11(火) 23:59:35.26 ID:9YWSuPxHO
「そういえば、古屋ってアニメとか好きなんだっけ?」

かなりの勢いで天津カレーを食べ終えた橘が、お茶で一服しながら俺に問いかけた。

「あー、まあ、全く見なくはない。けど、めっちゃ詳しい、わけでもない」
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[saga]
2021/05/12(水) 00:10:57.59 ID:xOv35BDHO
「コピーユニットの略語らしいよ。そういうアニメ作品とか、アイドルのダンスをコピーしてるグループのことらしい」

昨日得たばかりの知識をどや顔で披露していると、「詳しいじゃん。何、やっぱそういうの好きなん???自分?」と問い詰められた。

橘の出身は西の方で、ボケるときやいじるときにはこうやってそっちの人っぽい言葉遣いになりがちだ。
以下略 AAS



27:名無しNIPPER[saga]
2021/05/12(水) 12:55:24.35 ID:AP6Q6JOhO
「あー、まあ、うん。この子」

俺も自分のスマホを操作して、液晶にめうちゃんを映して橘に見せた。値踏みするような目でじっと見て、彼は口を開いた。

「なるほど、何ちゃん?」
以下略 AAS



28:名無しNIPPER[sage]
2021/05/12(水) 13:33:53.87 ID:0tqdWWj8o
おつおつ


29:名無しNIPPER[saga]
2021/05/13(木) 01:21:21.32 ID:wxjEeQVDO
『今日は朝から学校! 毎日休みだと良いのになぁ。みんな、今日も一日頑張ろうね!』

バスに揺られながらめうとしてのアカウントでツイートをした。別に仕事というわけではないのだけれど、なぜか義務感のようにそのアカウントで呟く癖がついてしまっている。

フォロワーも他のメンバーやコピユニ界隈で人気な人と比べるとそう多いわけではないけれど、アスタ自体は割と古参なグループだからか、一定数はツイートに対しての反応もある。いいねを押すだけの人もいれば、普通にリプライをくれる人、あるいは返事に困るようなことを送ってくる人もいる。
以下略 AAS



30:名無しNIPPER[saga]
2021/05/13(木) 21:40:09.05 ID:1TERXuXxO
ファンの人との距離感って、世間でいうところのアイドルとは少し違う。

彼女たちはリプライをするのもサービスやビジネスだけど、私たちはあくまで一般人だ。リプライに制限はないし、ファンの人でも普通に遊ぶようになる人もいる。私はそういう経験はないけれど、メンバーの中にはファンと繋がって貢がせている子もいる。もちろん、公にはしてないけれど、それほど広くない世界で、そういう話に蓋をするのも無理だというものだ。

そういう距離感をファンの人たちも察しているのか、妙に距離感が近いというか、反応に困るようなメッセージばかり送ってくる人も中にはいる。
以下略 AAS



31:名無しNIPPER[saga]
2021/05/13(木) 23:53:16.82 ID:1TERXuXxO
アスタのメンバー募集がタイムラインに流れてきた。アイドルのオーディションなんて受ける勇気は私にはなかったけど、これならばと思えた。

ダンスの経験も無かったけど、意を決して練習の見学に行き、そのまま私はグループに加入した。

本物に比べると少しショボいのかもしれないけれど、本家に似せた手作りの衣装を着て初めてステージに立った時の感動は今でも覚えている。
以下略 AAS



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