アイドルと僕
1- 20
30:名無しNIPPER[saga]
2021/05/13(木) 21:40:09.05 ID:1TERXuXxO
ファンの人との距離感って、世間でいうところのアイドルとは少し違う。

彼女たちはリプライをするのもサービスやビジネスだけど、私たちはあくまで一般人だ。リプライに制限はないし、ファンの人でも普通に遊ぶようになる人もいる。私はそういう経験はないけれど、メンバーの中にはファンと繋がって貢がせている子もいる。もちろん、公にはしてないけれど、それほど広くない世界で、そういう話に蓋をするのも無理だというものだ。

そういう距離感をファンの人たちも察しているのか、妙に距離感が近いというか、反応に困るようなメッセージばかり送ってくる人も中にはいる。

とはいえ、私の人気なんて他のメンバーに比べたら大したこともないから、そういうメッセージを送ってくる人もそう多くはないわけだけど。

私がアスタで担当しているのはプロンテというグループの佐々木志帆ちゃん、通称「ささし」という子なんだけど、彼女はグループ内での立ち位置もあまり恵まれない子だった。

センターを張ることもなければ、歌割りも少なくてMCで目立つこともあまりない。

だけど、彼女の一生懸命な姿に私は憧れた。

あんなに可愛ければ、きっともっと楽に生きる術はある。アイドル以外の道もきっとあったはずだ。

それなのに、彼女は華やかなステージの灯が当たらない場所にいても楽しそうに踊っている。歌っている、感動を届けている。

私もそんな風になりたいと、高校生の時に憧れた。

しかし、私なんかがアイドルになれるとは到底思えなかった。そういう子は、もっとキラキラしていて、元から輝いているものだと思っていた。あの子のように。

アイドルオタク、ささし推しを続けて大学生になったある日、私はコピユニの存在をTwitterで知った。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
53Res/43.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice