アイドルと僕
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20:名無しNIPPER[saga]
2021/05/11(火) 00:30:02.36 ID:BI7vjm55O
自宅に戻ってスマホの通知を確認すると、めうちゃんからのリプライが届いていた。

冷静に考えると、アイドルから返信をもらうなんて初めてのことで、少し緊張する。

『今日はありがとうございました!??見てくれてる〜って思ってたから、お話できて嬉しかったです。またお会いできるのを楽しみにしています』

文末にはいかにもアイドルというような可愛い絵文字が添えられていた。何か返信をすべきか悩んだけれど、友人相手というわけでもないし夜も遅い。いいねボタンを返事の代わりに押して、スマホを机の上に置いた。

そのままシャワーを浴びようと脱衣所で鏡に向かうと、自分の表情が崩れていることに気がつく。

さっきまでは他人と自分を比べて焦っていたのに、なぜ。

答は分かっているのだけれど、それを認めるのもまた恥ずかしくて、俺は急いでとびきり熱いシャワーを頭から被った。それだけでは、この感情は収まることはなさそうだった。


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