アイドルと僕
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9:名無しNIPPER[saga]
2020/09/06(日) 22:10:45.62 ID:m7NO/Da6O
彼女たちに向かって、前列に陣取っていたファンたちが声をかけに近づいていった。出待ちというか何というか分からないけれど、メンバーもそれに応じて立ち止まったり、声を返したりしている。

へぇ、結構距離感近いものなんだな。

さすがに今日知ったばかりで声をかける勇気はない。そのまま彼女たちの横を通って、駅構内に向かおうとしたところだった。

「あ、さっき見てくれてましたよね」

すれ違う瞬間、呼び止められた気がする。でも、それが自分に向かってなのか分からずに、一瞬立ち止まって振り返った。

「お兄さん、さっき私のこと見てくれてませんでした?」

ツインテールの彼女が、にこにこしながらこちらに手を振っていた。

自分に向かって声をかけているのか確認するように、自分の顔を指さしてみると、彼女は頷きながらこちらに近づいてきた。

「もっと前の方に来てくれたら良かったのに」

「前の方にはファンの人いたから……っていうか、見えてたんですね」

「見えてましたよー、レス送ったの気づきました?」

「レス?」

「視線合いませんでした?」


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