白雪千夜「私の魔法使い」
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64: ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:39:11.60 ID:ldlfMP+C0
16.5/27


「どんな話をしてるんだろうね、魔法使いさんたち」

以下略 AAS



65: ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:39:57.78 ID:ldlfMP+C0
17/27




以下略 AAS



66:17/27  ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:41:03.79 ID:ldlfMP+C0
「大変、よいことと、存じます?」

「ふっ、この程度の演技でも騙せるものなのか。勉強になりました」

「あっこら、俺を使って演技力を試すなよ!」
以下略 AAS



67: ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:42:06.52 ID:ldlfMP+C0
18/27




以下略 AAS



68:18/27  ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:43:14.98 ID:ldlfMP+C0
「うん、だけどいつもちとせと一緒とは限らない。僕ちゃんとしてじゃない時のアイドル白雪――いった、ごめん! 口が滑った!?」

 うっかり禁句を言ってしまい、ぐりぐりと胸元を押し潰される。ちょうど懐中時計がしまってあったところを押されたため威力は絶大だった。千夜も手に違和感を覚えたようだ。

「そう呼んでいいのはお嬢さまだけとあれほど……。それより、何を隠し持ってるんですか」
以下略 AAS



69:18/27  ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:44:39.62 ID:ldlfMP+C0
 先が長くないというのはちとせの自己判断でしかないとはいえ、未来は誰にもわからない。佳人薄命という言葉もある。か弱い身体で生きてきたちとせだからこそ感じる、迫りくる死への予感があるのかもしれない。

 千夜には先が長くないということを隠している手前、話題運びとしては二重に失態を犯している。どうにか切り替えなくては。

「……お嬢さまは」
以下略 AAS



70: ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:46:08.36 ID:ldlfMP+C0
19/27



 悪い予感とはどうにも当たるように世界は構築されているのか、時間になっても事務所に訪れない2人を定期報告に来ていたちひろと待ち呆けていると、僅かな時間差でメールが2通届いた。
以下略 AAS



71:19/27  ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:47:50.73 ID:ldlfMP+C0

 タクシーを降りたプロデューサーはエントランスのインターホンで千夜にロックを解除してもらい、晩餐会のあった夜を思い出して土地勘の薄い建物を進む。

 エレベーターで目的の階層に着くと、千夜の姿はなかった。部屋番号は覚えているし、2人で往復した記憶を遡れば迷わず真っ直ぐに辿り着いた。

以下略 AAS



72:19/27  ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:49:19.45 ID:ldlfMP+C0
 寝間着の上に何かを羽織っただけのちとせの姿は、もはや主しか見えていない千夜の影にほとんど隠れている。部屋から一緒に出てきた人がかかりつけの医者だろう。

 ちとせのような金髪の女性で、少なくとも日本人ではなさそうだ。古くからの知り合いなのだろうか。会釈をしてみると、事務的に返してくれた。

「お身体の具合はどうなのですか? ちとせお嬢さま!」
以下略 AAS



73:19/27  ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:51:28.34 ID:ldlfMP+C0
「えっ」

「さっきは……その、私もどうかしていた」

 忘れろとは手を重ね合わせたことだろうか。それともちらりと見えたちとせの寝姿だろうか。
以下略 AAS



74:19/27  ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2020/02/04(火) 20:52:16.18 ID:ldlfMP+C0
 最後の微妙に聞き慣れたものじゃない響きの言葉が気になり、千夜の方を向いてみる。すると千夜もこちらを見ていたのか視線が合い、とっさに反対側へ向かれてしまった。

「……」

「……」
以下略 AAS



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