35:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 21:18:33.94 ID:zPoxPRfb0
−夕方 大洗女子学園校門前−
ゴロゴロゴロ…
みほ「ちょっと天気悪くなってきたね」
36:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 21:24:41.35 ID:zPoxPRfb0
みほ「あれ……今、一日だけでもって言いました?」
華「惚れ薬の効果って、どれくらい続くものなんですか?」
カルパッチョ「? 冷泉さんから、何も聞いていらっしゃいませんか?」
37:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 21:29:42.37 ID:zPoxPRfb0
カルパッチョ「材料はあくまで食物由来なので……基本的には普通のアルコールなどと同じように吸収されるはずなんです」
優花里「と、いうことは……」
カルパッチョ「効き目は、大体摂取してから数時間。長くてもその日一日くらいしか惚れ薬的な効果は持続しない……と聞いてます」
38:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 21:34:53.70 ID:zPoxPRfb0
−夜 麻子の部屋−
ザアアァァァ…
麻子「(……雨が強くなってきたな)」
39:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 22:17:18.38 ID:zPoxPRfb0
華「――シャワー、いただきました」パタン
麻子「すまんな、母親の古服しか大きいのがなくて……着れたか?」
華「はい。今度洗ってお返ししますね」
40:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 22:23:43.94 ID:zPoxPRfb0
華「お薬のせいで変になっているだけだから、麻子さんは変なことを言っても受け入れてくれていると思っていたんです。でも、それが全て素のわたくしから出ていた言葉だと知ったら、流石にショックだったのではないかと――」
麻子「それはないって言っただろ!」
華「!」
41:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 22:26:13.42 ID:zPoxPRfb0
ザアアァァァ…
麻子「明日まで止みそうにないな。雨」ズルズル
42:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 22:29:04.52 ID:zPoxPRfb0
華「……意識してしまうきっかけが事故だったのは間違いありません。もちろんそれまでも、麻子さんはとても良い友人だと思っていましたけれど」
麻子「ん……私もそう思ってる」
華「ふふ、ありがとうございます」
43:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 22:39:05.97 ID:zPoxPRfb0
華「麻子さんを殿方として想像したわけではないのですが……わたくしは将来、必ずお婿さんをとらなければなりませんから」
麻子「あぁ……家元の娘で、一人っ子だものな」
華「沙織さんじゃありませんけれど、この歳になると結婚相手との生活を意識してしまいます。自分で見つけるにしても、お見合いをするにしても、どのような相手とこの先の将来を生きていくのか……」
44:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 22:43:58.42 ID:zPoxPRfb0
華「複雑な事情があったとはいえ、遠くの地からたった一人でやってきて学校の命運を背負わされたみほさんを……放っておけなかったんでしょう」
麻子「………………だったらなんなんだ」
華「そういうところが麻子さんの優しさなんです。一見すれば無愛想ですけど、家族から切り離された孤独な人を放っておけない……きっと麻子さん自身の経験がそうさせているんですよね」
45:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 22:47:07.80 ID:zPoxPRfb0
華「別によろしいじゃありませんか」
麻子「は?」
華「前にも申し上げた通り、あとからこの気持ちが消えてしまっても後悔は致しません。いずれなくなるなら何もしないというのであれば、華道を継ぐ身のわたくしが戦車道をしているのも不必要ということになります」
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