麻子「……華、さん」 華「はい?
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38:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 21:34:53.70 ID:zPoxPRfb0
−夜 麻子の部屋−

ザアアァァァ…

麻子「(……雨が強くなってきたな)」

麻子「(丸一日学校サボってしまった……明日そど子がうるさそうだ)」

麻子「(昨日の夜から……ずうっと五十鈴さん……華さんのことばかり考えて、結局今の今までほとんど眠れなかった。普段なら喜んで惰眠を貪るというのに)」

麻子「(……まぁ、おかげで少しは頭が冷えたが。それでもまだ……まだ私はどうするべきなのか)」

ニャー ニャー ニャー

麻子「!」ビクッ

  着信
〔五十鈴 華〕

麻子「……まぁ、そうなるよな……」ピッ

麻子「……もしもし」

華『……ぁ……こんばんは』

麻子「こんばんは……昨日はすまなかったな」

華『いいんです、そんなこと。それよりお加減はいかがですか?』

麻子「いや……別に体調が悪いとかじゃなったから。心配しなくていい」

華『そうですか……』

麻子「うん」

華『……』

麻子「どうした。他に何か用か」

麻子「(やけに雨音がうるさいな……)」

華『……はい。でも、これは、できれば……直接お会いしてお話したいと』

麻子「ぬ……ま、また明日でもいいんじゃないか。雨降ってるし……」

華『明日もお休みされたりしませんか?』

麻子「それは……わ、わからん」

華『でしたら今から、少しだけお時間を頂戴してもよろしいですか?』

麻子「だ、だから今日は」

華『わたくしもはっきりさせたいことがあるんです!』

麻子「!」

華『お願いします麻子さん……』ァァァ…

麻子「(……もしかして華さんの後ろから雨音が聞こえてるのか……?)」

麻子「華さん、今どこにいるんだ?」

華『……』サアァァ…

麻子「(間違いない、さっきから電話口で雨音がしてるんだ! まさか)」ダッ

ガチャッ――

華「……麻子さん」ビッショリ

麻子「(……ウチの前まで、来てたのか)」

麻子「か、傘はどうしたんだ」

華「その……出る前はまだそんなに降っていなくて」ビッショリ

麻子「馬鹿か! 風邪引くだろう! 早く中へ入れ!」グイッ

華「あっ……」

麻子「制服脱いで、シャワー浴びろ。服は……な、なにか探してくるから」

華「すみません、突然こんな……」

麻子「いいから早く。話はそのあとだ」


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