麻子「……華、さん」 華「はい?
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42:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 22:29:04.52 ID:zPoxPRfb0
華「……意識してしまうきっかけが事故だったのは間違いありません。もちろんそれまでも、麻子さんはとても良い友人だと思っていましたけれど」

麻子「ん……私もそう思ってる」

華「ふふ、ありがとうございます」

麻子「……で?」

華「今になって思えば、なんですけど。あの日の翌日はわたくし、どちらかというと冷静だったんです」

麻子「え?」

華「麻子さんとすごく近くで顔を向けあってしばらくは、薬の作用もあってとても緊張してました。けれどそのあと家に帰ってからは、落ち着いた気分で麻子さんとの思い出を振り返っていたんです」

麻子「……昔はそんなに関わりがなかったと思うが」

華「中学の時は沙織さん経由でたまに会うくらいでしたもんね。でもその時から麻子さんのとても家族想いな性格はなんとなく知ってました」

麻子「別に……」

華「優花里さんのお家にお邪魔した時、ご家族の写真を切なそうに見ておられる麻子さんを見て。倒れたおばあ様を本気で心配しているところを見て。辛辣な物言いながらいつも沙織さんを気にかけているのを見て……」

麻子「沙織に辛辣なのは華さんもだろう」

華「私のはからかいが半分ですけれど。麻子さんの場合は沙織さんの将来を心配しての皮肉が混じっているでしょう?」フフッ

麻子「むぐ……」

華「……そういう麻子さんを思い出しながら、ふと考えたんです。『もし麻子さんが家族だったら、きっとわたくしを死ぬほど大切にしてくれるだろうな』って」

麻子「……それはもし妹や姉だったら……という話か?」

華「そこまで具体的に考えていたわけじゃありませんけど……たぶん想像していたイメージは、その……」

麻子「?」

華「……旦那さま?」

麻子「え……いやそれはおかしいだろ」


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