41:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 22:26:13.42 ID:zPoxPRfb0
ザアアァァァ…
麻子「明日まで止みそうにないな。雨」ズルズル
華「だんだん強くなってますねぇ」チュルチュル
麻子「どうせなら暴風雨にでもなって学校ごと休みになればいいのに」モグモグ
華「今日お休みしたじゃありませんか」ズズズ…
麻子「華さんのこと考えてたから全然寝られなかった」
華「……そ、そうですか」カァァ…
麻子「……私なんかの何がいいんだ?」
華「なんか、なんて言い方は良くないですよ」
麻子「いや、自分だとそういうのはわからないものだろ。沙織ほど女子らしくもないし、秋山さんや西住さんみたいに得意なことがあるわけでもない」ズルル…
華「麻子さんは勉強が得意じゃありませんか」
麻子「そんなことが人間的な魅力につながるとは思わん。むしろそれしか取り柄のない根暗だと思われるんじゃないか」
華「わたくしがそんな風に感じているとお思いで?」
麻子「……思わない」モグ
華「わたくしは素敵だと思いますよ。勉強ができるのも甘味が好きなのも、寝るのが好きなのも」ゴクゴク
麻子「睡眠が好きというより眠いから寝てるんだ」
華「よく沙織さんが言ってるじゃないですか。『恋に理由なんか要らないのよ!』って。たぶん何かの受け売りでしょうけど」
麻子「要るだろう。私たちの場合は」
華「あら、私たち、ってことは麻子さんも?」
麻子「こ、言葉のあやだ。今まで普通の友人として付き合っていたんだぞ。いきなりそういう関係になったら……変だと思われるだろう」
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