46:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 22:51:28.30 ID:zPoxPRfb0
華「つまり元よりわたくしとの関係に興味はなかったと……」
麻子「そ、そうじゃない! ただ華さんはこれから生徒会長になるわけだし、立場上色んなことを考えて動かないと問題があると思って……!」
華「………っくふ」
47:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 23:02:29.51 ID:zPoxPRfb0
-in 麻子布団-
ザァァァァァァ…
華「(――懐中電灯の灯りの中おうどんの食器を片付けて、わざわざ開封してくれた新しい歯ブラシで歯を磨いて。緊張しながら入ったひとつだけのお布団は、麻子さんの体が小さいせいかおさまり良く二人分の体を包んでくれました)」
48:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 23:08:14.09 ID:zPoxPRfb0
華「わたくしは……麻子さんと一緒に色んなことを味わいたいのです。隣で誰かが起きる気配だったり、自宅で食べる作りたてのご飯の温もりだったり、自分以外のシャンプーの香りだったり……日々の些末な感動だったり」
麻子「……それは、他の誰かと一緒じゃダメなのか? チームのみんなとか……」
華「みんなとそういう体験をするのも好きですよ? 大学選抜戦の前にみんなで合宿したのはとっても楽しかったですし……でもそれとは少し違うんです」
49:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 23:20:38.79 ID:zPoxPRfb0
麻子「……家族、か」
華「……」
麻子「今の私の家族は、おばあだけだ。でも……おばあもいずれ死ぬ」
50:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 23:29:30.37 ID:zPoxPRfb0
麻子「華さんのこと……好きだよ。そんなに私のことを想ってもらって嬉しくないわけがない。私だって華さんのこともっと知りたい」
華「ま、こさ……」
麻子「でも……だめなんだ……私が耐えられないんだ」
51:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 23:41:22.12 ID:zPoxPRfb0
華「でも、わたくしが麻子さんと将来的に結婚できないのは女同士だからです」
麻子「お……おう」
華「それって、女同士が世間的に交際相手として認められないからですよね」
52:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 23:48:05.49 ID:zPoxPRfb0
麻子「……私、かなり寂しがりだぞ」
華「知ってます」
麻子「理屈っぽいからいちいち面倒なこと言うぞ」
53:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 23:51:08.76 ID:zPoxPRfb0
華「おいで、麻子」
麻子「っ……んぅっ……」ギュッ
華「本当にいい子ですね」ポンポン
54:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 23:54:24.12 ID:zPoxPRfb0
-翌朝 麻子の部屋-
チュン チュン
華「…………」パチ
55:名無しNIPPER
2020/01/13(月) 00:03:11.58 ID:j/ROv3cf0
-大洗女子学園 校門前-
みどり子「――あら、おはよう五十鈴さん……と……え? えぇ!?」
麻子「おーそど子」シャキーン
56:名無しNIPPER
2020/01/13(月) 00:13:55.53 ID:j/ROv3cf0
……三十分前 通学路……
麻子「――昨日はすまなかったな」
華「え?」
79Res/112.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20