50:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 23:29:30.37 ID:zPoxPRfb0
麻子「華さんのこと……好きだよ。そんなに私のことを想ってもらって嬉しくないわけがない。私だって華さんのこともっと知りたい」
華「ま、こさ……」
麻子「でも……だめなんだ……私が耐えられないんだ」
華「ぁ……」
麻子「私は……華さんの気持ちを素直に受け止める勇気がないんだ……華さんがいなくなったさびしさに耐える自信がない……」
華「麻子さん……」
麻子「だから……私は華さんとは――」
華「麻子さんっ!!」ガッ
麻子「!……な、なんだ」
華「本当にごめんなさい麻子さん……あなたの気持ちをもっと考えるべきでした。でも『期間限定でいいので付き合ってください』なんて、わたくし言うつもりはありません」
麻子「で……でも現実的に」
華「……もし麻子さんとお付き合いすることになっても、いずれわたくしは、世継ぎを産むために麻子さんではない殿方と結婚します。それは変えられません。次期当主として生まれたわたくしの使命ですから」
麻子「じゃあ……」
華「ですが、もし麻子さんとそれまでずっと……つまり、順調な関係を育んで、離れがたい絆を得ていたなら。わたくしは麻子さんと離れることはありませんわ」
麻子「……? あ、え? それは……どういう」
華「言ったままの意味です。たとえ結婚しても、麻子さんとお別れしないって約束します」
麻子「………………は? いや、それは、ちょっと待て、おかしいだろ」
華「そうでしょうか」
麻子「おかしいって! だってそれ……ふ、不倫……!」
華「そうなります?」
麻子「当たり前だろ! 何考えてるんだ!」
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