49:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 23:20:38.79 ID:zPoxPRfb0
麻子「……家族、か」
華「……」
麻子「今の私の家族は、おばあだけだ。でも……おばあもいずれ死ぬ」
華「……。……」ナデ…
麻子「私が就職して自立できるまで死ぬに[ピーーー]ないとは言ってるが……正直あとどれくらいかわからない。前もそうだけど、倒れるときはいつも突然なんだ。普段あんな風だからいつ倒れるのか逆にわからん」
華「心配になりますよね」
麻子「5年後かもしれないし、来月かもしれない……いや明日になったら急にいなくなってるかもしれない。朝起きたら……一人ぼっちになってるかもしれない」
華「麻子さん……」
麻子「そう考えると起きるのが怖くなって余計に眠りから覚めたくなくなる……そんなこと考えても、意味ないのは、わかってる、っんだが」ブル…
華「いいんですよ……」ナデナデ
麻子「……さっき、いつかなくなる関係なら持たない方が良い、って話をしただろ」
華「ええ」
麻子「……ホントは……怖いのは私の方なんだ。おばあがいなくなったら私は天涯孤独だ。その上また、大事な人が自分の前からいなくなるってっ、考え、たら」ポタ…
華「!!」
麻子「……そんなのやだ……いやなんだ……」ポタ…
華「っ……麻子さん……!」ギュウ!
麻子「怖がってばっかりで……すまない……ぅぐ……だから華さんは、こんな女を好きになっちゃだめだ……」ブルブル
華「(わたくしは……大うつけ者でした。麻子さんの抱えているものを理解しようともせずに、自分の気持ちばかり身勝手にぶつけてしまって……)」
麻子「好きだよ……」
華「……えっ……」
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