麻子「……華、さん」 華「はい?
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48:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 23:08:14.09 ID:zPoxPRfb0
華「わたくしは……麻子さんと一緒に色んなことを味わいたいのです。隣で誰かが起きる気配だったり、自宅で食べる作りたてのご飯の温もりだったり、自分以外のシャンプーの香りだったり……日々の些末な感動だったり」

麻子「……それは、他の誰かと一緒じゃダメなのか? チームのみんなとか……」

華「みんなとそういう体験をするのも好きですよ? 大学選抜戦の前にみんなで合宿したのはとっても楽しかったですし……でもそれとは少し違うんです」

麻子「?」

華「表現に困るのですが……麻子さんの一部になりたい、とでも言えばいいでしょうか。わたくしの帰る場所にはいつも麻子さんがいて、また麻子さんの帰りをわたくしがいつも待っていて。そういう風に一緒にいることが当たり前になるような、心の通い合った関係が幸せだと思います」

麻子「……まるで結婚生活じゃないか。沙織に影響されたのか?」

華「そ、そうなんでしょうか……恋人になるとしたらもっと他の段階から考えるのかもしれませんけど、わたくしたちは普段からお外で一緒に行動してますからね」

麻子「確かにそうだが……プライベートまで共有すると問題は多いぞ」

華「例えば?」

麻子「多少マシになったとはいえ朝は絶対迷惑をかける。その流れで互いの生活リズムも合わなくなる。そうなると日常会話も何もあったもんじゃない。ただの友達なら問題ないだろうが……」

華「もしそうなったら、わたくしが麻子さんの生活リズムを矯正して差し上げます」

麻子「……ほ、本気か?」

華「本気ですよ。大切な人のためなら鬼になる覚悟はありますもの」

麻子「お、おばあ二号になるのだけは勘弁してくれ……」

華「それは麻子さん次第としか……」

麻子「……急激に華さんとそういう関係になるのが恐ろしくなってきた」

華「家族のように近しい関係となるのは、必ずしも良いことばかりではありませんから……うふふ」


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