47:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 23:02:29.51 ID:zPoxPRfb0
-in 麻子布団-
ザァァァァァァ…
華「(――懐中電灯の灯りの中おうどんの食器を片付けて、わざわざ開封してくれた新しい歯ブラシで歯を磨いて。緊張しながら入ったひとつだけのお布団は、麻子さんの体が小さいせいかおさまり良く二人分の体を包んでくれました)」
麻子「……」
華「わたくしは毛布だけでもよかったのですけれど……」
麻子「さっきずぶぬれでここまで来ただろ。敷布団はこれだけだし、風邪をひかれても困る」
華「……ありがとうございます」
麻子「別にいい」
華「(……麻子さんのパジャマ姿……前にも見たことはありますがなんだかカワイイ……プライベート感があります)」
麻子「……さっきの話」モゾ
華「あっ、はい?」
麻子「ちゃんと質問に答えてもらおうか」
華「あぁ……そうですね。わたくしは……」モゾ
麻子「うん」
華「(少し首を横に向けるだけで、同じようにこちらに顔を向けている麻子さんの顔が見えます。昼間見るのは少し寝ぼけたお顔ばかりですが、今がピークタイムの彼女はとても鋭く真っすぐな目で私を見つめていました)」
麻子「まだよくわからないか」
華「……恋人同士という関係にあこがれているかは、まだよくわかりません。でも、自分がどうしたいかをお答えすることはできます」
麻子「……華さんはどうしたいんだ?」
華「わたくし、こうして麻子さんと一緒に床にはいるのは初めてです」
麻子「普通はそうだろ。友達と同じ布団で寝ることなんてまずない」
華「誰かと生活を共にする、ってなかなかないですよね。高校生ですし」
麻子「歴女の人たちはひとつ屋根の下で同居してるがな」
華「それにしたってプライベートな仕切りはあるでしょう」
麻子「それはまぁ……いや、何の話だ?」
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