麻子「……華、さん」 華「はい?
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35:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 21:18:33.94 ID:zPoxPRfb0
−夕方 大洗女子学園校門前−

ゴロゴロゴロ…

みほ「ちょっと天気悪くなってきたね」

優花里「この時間くらいから学園艦が低気圧の中に入っていくそうですよ。今日は早めに帰りましょう」

沙織「麻子……今日欠席だったね」

みほ「うん。昨日、華さんが事情を話してくれたし……私もこういうことはよくわからないけど、仕方ないよ」

華「……」

優花里「でも五十鈴殿まで元気がなくなってたのは一体……」

華「すみません……」

優花里「あああ責めてるわけではないですよ!」

沙織「ていうか、予想より斜め上の状態だったし……流石に惚れ薬がどうとかまでは想定してなかったよ〜」

華「普通の恋愛なら想定していたんですか?」

沙織「だってありえない話じゃないし? 女の子同士でも恋愛は色々すれ違うものでしょ」

華「沙織さんは男の人とだって恋愛したことないでしょう」

沙織「経験論じゃなくて一般論の話!」

ブロロロロロ…… キイッ

みほ「? 校門前に誰か来てる」

優花里「あれ、あのトラックは確か……」

ペパロニ「――カルパッチョぉ、まだ冷泉さんと繋がらないのかぁ?」

カルパッチョ「朝から連絡してるんだけど、電源切ってるみたいで……」

沙織「あ! ペパロニさんとカルパッチョさん!?」

ペパロニ「あっ、沙織姐さん! お久しぶりっす!」

沙織「どうしたの急にこんなとこまで?」

カルパッチョ「はい、冷泉さんから連絡をいただいた件でお話したいことがあったのと……」

ペパロニ「五十鈴の姐さん!」バッ

華「!?」

沙織「土下座っ!?」

ペパロニ「この前はよくわからない料理を食べさせちまって、本当に申し訳なかったっす!! 直接謝らせてもらいに来たっす!」

華「お、お顔を上げてください! こんなところでそんな……」

カルパッチョ「元はといえば私が下心で変なものを持ち込んでしまったのが悪いんです。ご迷惑おかけして、本当に申し訳ありませんでした」フカブカ

華「あの、本当にわたくしは大丈夫ですから。ペパロニさん、どうかお顔を上げてくださいな」

ペパロニ「……っす」

みほ「えっと、つまり……話に出てた惚れ薬? は、カルパッチョさんが……?」

カルパッチョ「はい……恥ずかしながら、あの時たかちゃんに一服盛るつもりで……」

沙織「え゛っ」

カルパッチョ「まさかこんな形で五十鈴さんにご迷惑をかけてしまうとは思ってなくて……本当にごめんなさい。健康に害のあるものでないことは確かなので」

優花里「そ、それにしたって、相手がカエサル殿ならよかったのですか……?」

カルパッチョ「だってだって、たかちゃんったら私のこと全く意識してくれないんですもん! 一日だけでもその気にさせればノリと勢いでイケると思って!」

沙織「(この子、やっぱりアンツィオの子だわ……)」

優花里「(これはいずれまたカエサル殿になんらかの危機が及ぶのでは……?)」


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