ティア・グランツ「私、もう待つのはやめたの」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/04(土) 20:48:46.42 ID:DQhBkFB7O
「まずはチーグルの森を目指そう!」

ルークは早々とこの旅の方針を定めていた。
レプリカ・ルークと旅路を歩み、彼と同じ経験を重ねて、何を思い、学び、そして何を感じたのかを身をもって体験しようと考えていた。

以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/04(土) 20:50:06.41 ID:DQhBkFB7O
「ここが、チーグルの森……」

北ルグニカ平野の穀倉地帯であるエンゲーブから北東にしばらく進むとチーグルの森に着く。
ダアト教会が崇める始祖、ユリア・ジュエと契約を結びし聖獣が住うこの森は、人の手が入っておらず、まさしく原生林であり、鬱蒼と木々が生い茂っていた。巨木を見上げていると。

以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/04(土) 20:53:27.03 ID:DQhBkFB7O
「やあやあ。これはこれは。皆さんお揃いで」
「ジェイド! 来てたのか!」
「久しぶりですね、ガイ、ティア」

ミュウをつれてチーグルの森を出ると、そこには見上げる程巨大な軍艦が停泊しており、その甲板上に2人の人物がこちらを見下ろしていた。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/04(土) 20:59:11.75 ID:DQhBkFB7O
「あんたがマルクトのカーティス中将か」
「おや、私の名をご存知とは物知りですねぇ」

レプリカ・ルークのようになるべく尊大に接してみたが、ジェイドは飄々として掴みどころがなく、早くもルークは苦手意識を覚えた。

以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/04(土) 21:02:33.84 ID:DQhBkFB7O
「アニス、彼の様子はどう?」
「心配しなくてもぐっすり寝てるよ」

艦橋に戻ってきたアニスに真っ先に尋ねたのはティアであり、アニスはジトっとした目で。

以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/04(土) 21:05:10.35 ID:DQhBkFB7O
「ノエル、準備はよろしいですか?」
「はい、中将閣下。いつでも離陸可能です」
「ノ、ノエル、あなた何故陸艦に……?」
「お久しぶりです、ティアさん。そのご質問は、答えるよりも実際に見た方が早いかと」

以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/04(土) 21:07:40.98 ID:DQhBkFB7O
「……浮いてる」

夜中、トイレがしたくなってルークが目を覚ますと、乗っていた陸艦が空中を飛んでいた。
ヴァンの陰謀を防いでから、早10年あまり。
飛晃艇の生産は加速して、その数は増えた。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/04(土) 21:10:53.68 ID:DQhBkFB7O
「ルークは、私の数少ない友人でした」

やるせない思いを抱えて癇癪を起こしたチビルークに歩み寄り、見に纏う青いマントをその肩にかけてやりながら、ジェイドは語った。

「沢山の過ちを犯した彼に共感を覚えた」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/04(土) 21:13:32.43 ID:DQhBkFB7O
「勝手なこと言うなよ!」

怒鳴っても、カーティス中将は動じない。

「俺がルークだ!」
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/04(土) 21:15:17.73 ID:DQhBkFB7O
「失礼。少々言い過ぎましたね」
「うう……うわああああああん!」

チビルークはわんわん泣いた。
やれやれと嘆息して謝罪するジェイド。
以下略 AAS



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