ティア・グランツ「私、もう待つのはやめたの」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/04(土) 21:02:33.84 ID:DQhBkFB7O
「アニス、彼の様子はどう?」
「心配しなくてもぐっすり寝てるよ」

艦橋に戻ってきたアニスに真っ先に尋ねたのはティアであり、アニスはジトっとした目で。

「そんなに心配ならティアが寝かしつけてあげればいいじゃん。あの子だってきっと喜ぶよ」
「わ、私は大詠師で、聖職者だから……」

アニスの指摘にしどろもどろになったティアに深々と嘆息して、導師補佐として説教した。

「あのね、ティア。その理屈だと教会では孤児院が開けなくなるじゃん。気にしすぎだよ」

というか、アニスだって聖職者である。
もっとも、せっかく身体が育ったのだ。
それを有効に活用して、何が悪いのか。

「こんな胸の肉で寄付を集められるならアニスちゃんはいくらでも見せちゃいまーす!」
「や、やめなさい、はしたない!」
「おやおや〜? なんの話ですか?」
「是非とも御相伴に預かりたいもんだな」

法衣の襟を開いて谷間をアニスが晒し、それを必死に隠そうとするティアの騒ぎを聞きつけて、ジェイドとガイのおっさんコンビが寄ってきた。

「カーティス中将! このままでは艦の風紀が乱れます! アニスを止めてください!」
「残念ながら、私はもう厳格な陸軍ではありませんので。風紀は大して重視していません」
「え? それは、どういう意味ですか……?」
「お見せしましょう。このタルタロス弍号機の真骨頂。この船はただの陸艦ではないのです」

ティアが小首を傾げると、待ってましたと言わんばかりにジェイドが指を打ち鳴らし、全てを知るガイがやれやれと首を振り溜息を吐いた。


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