ゼロ「おかえり、カレン」紅月カレン「うん……ただいま」
1- 20
6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 22:58:41.40 ID:OH3iAZ/LO
「よし、これで準備は完了だが……その前に」

空っぽになったリップクリームをポケットに戻しつつ、C.C.は鋭い眼光をこちらに向けて。

「そこに居るのはわかってるぞ。出てこい!」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:00:45.80 ID:OH3iAZ/LO
「さて、そろそろ焦らすのはやめにしよう」

いよいよ、その時は来た。鼓動が速まる。
ゆっくりとC.C.がルルーシュに近づく。
その姿を凝視しつつ、思わず生唾を飲んだ。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:02:16.32 ID:OH3iAZ/LO
「とまあ、冗談はこのくらいにして」

(あまりに衝撃的過ぎて冗談にならないわよ)

まるで何事もなかったかのように澄まして。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:03:39.48 ID:OH3iAZ/LO
「ルルーシュ……このままでは漏れてしまう」

彼は答えない。静かに寝息を立てている。
切実なC.C.のお腹事情を、彼は知らない。
にも関わらず、何故か納得したように頷いて。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:05:47.10 ID:OH3iAZ/LO
「さあ、ルルーシュ……覚悟はいいか?」

彼は依然として眠ったまま。あどけない寝顔。
あまりに無防備で無警戒で無力だった。
彼が起きていたら、彼女を止めただろうか。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:06:59.67 ID:OH3iAZ/LO
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

変えていく、変わっていく。

世界に爪を立てて、引き裂いて。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:08:20.42 ID:OH3iAZ/LO
「どうして……わかったの?」

観念してふらりと物陰から姿を現すと、珍しいことにC.C.が盛大にビクついて目を見開いた。

「ほ、本当に居たのか……」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:09:46.63 ID:OH3iAZ/LO
おまけ

「C.C.!」

ある日の晩、ルルーシュは激怒していた。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:11:28.99 ID:OH3iAZ/LO
「どこに連れいくつもりだ?」
「ここだ」

場面は変わって、扉の前。
ルルーシュに連れられて、ここまで来た。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:13:10.38 ID:OH3iAZ/LO
「なるほど。これは由々しき事態だな」
「ああ。騎士団の仕事を終えて帰宅した俺はこの惨状を目撃して目を疑い、二度見、三度見までしてようやく現実を飲み込んだわけだ」

一度見ればわかるだろうに。馬鹿な奴め。
二度見、三度見したのはルルーシュが悪い。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:15:09.39 ID:OH3iAZ/LO
「用を足した後は流せと言ってるだろう!?」
「私じゃない。間違っているぞ、ルルーシュ」
「なら、どこの誰がやったと言うつもりだ!」

無能な刑事役を買って出てくれたルルーシュにやれやれと首を振り、何処からともなく陶器のパイプを取り出したC.C.は探偵役を請け負った。
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:16:47.61 ID:OH3iAZ/LO
「では、大穴でお前の父親という線は?」
「皇帝が……?」
「息子に対する嫌がらせかも知れん」

ルルーシュにとって最大の敵。
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:18:24.34 ID:OH3iAZ/LO
「とにかく、奴ならこんなものでは済まない」
「よくわかったよ。思い出させて悪かった」

気を取り直して、C.C.は他の容疑者を挙げる。

以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:21:00.13 ID:OH3iAZ/LO
「となると、あとは……」
「茶番は終わりだ、C.C.」

既に粗方の容疑者を洗い終えた。
無論、ルルーシュは最初からわかっている。
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:23:00.06 ID:OH3iAZ/LO
「俺は別に、そんなつもりは……」
「はあ……お前には心底ガッカリだよ」

そんな風にあからさまに落胆されてたじろぐ。

以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:24:56.83 ID:OH3iAZ/LO
「変わらなくても良いものだってある」
「C.C.……」
「ルルーシュ、思い出せ。反逆の記憶を」

思えば、長らく戦ってきた。
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:26:34.92 ID:OH3iAZ/LO
「ああ、ルルーシュ。昔に戻ったみたいだ」
「ふん。昔に戻るつもりなどない」

昔はたしかに必死だった。
がむしゃらで、余裕がなかった。
以下略 AAS



23:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:27:44.20 ID:OH3iAZ/LO
「む……そろそろだな」

ルルーシュの顔つきが変わった。臨戦態勢だ。

「ルルーシュ、頼みがある」
以下略 AAS



24:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:29:26.81 ID:OH3iAZ/LO
「悪いが、魔女の言いなりにはならない」

ルルーシュはなけなしの理性を振り絞り。
魔女の呪縛を打ち破り、甘言を退けた。
形成逆転とばかりにニヤリと口の端を曲げて。
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:30:37.76 ID:OH3iAZ/LO
「あがっ!? あああ、あああああっ!?!!」

ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅぅ〜っ!

「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:31:34.23 ID:OH3iAZ/LO
「フハッ!」
「おかえり、ルルーシュ」
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

信念と狂気を取り戻した反逆者は、帰還した。
以下略 AAS



26Res/29.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice