ゼロ「おかえり、カレン」紅月カレン「うん……ただいま」
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20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/15(金) 23:23:00.06 ID:OH3iAZ/LO
「俺は別に、そんなつもりは……」
「はあ……お前には心底ガッカリだよ」

そんな風にあからさまに落胆されてたじろぐ。

「俺はただ、当たり前の常識をだな……」
「私は……寂しかったんだ」
「C.C.……泣いて、いるのか?」

ポタリと、透明な雫がC.C.の頬を伝う。
それはまるで流星の如く、目に焼き付いた。
卑怯だと思う。しかし、どうしようもなく。
ルルーシュはその涙を、止めたいと思った。

「どんどん勢力を伸ばし反逆者から体制側の人間へと変わっていくお前を見て、私は独り取り残されたような気持ちになって、悲しかった」
「それは違う。違うんだ……C.C.」

ルルーシュはただトイレを流して欲しかった。
ただそれだけなのに、C.C.を失望させた。
ふと、出会った頃を思い出す。2人は若かった。
共犯者として様々な場面で世界に挑戦した。
あの頃の自分と比較するとたしかに変わった。

「何も変わらないなんて不可能なんだよ」

自分達は前へ進んでいる。
昨日よりも良い今日。今日よりも良い明日。
そんな未来の為に、ここまでやってきた。

「だから、お前もこれからはトイレを流せ」
「全てを水に流せと?」
「そうしなければ、変われない」
「そうまでして、何故変わる必要がある?」

変わる理由。ルルーシュにはわからない。
彼はまだ自分が変わった実感がないから。
しかし、永遠の時を生きる彼女は違う。


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