竜の子「まるで、生命の輝きみたいだ」生贄娘「なかなか、言い得て妙ですね」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/21(日) 22:17:19.69 ID:kW3uxFR3O
「若様、絶対にフードを脱いではいけません」
「うん……わかった。気をつける」
「では、出発です」

竜の子は言われた通りにフードを目深に被り。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/21(日) 22:20:16.63 ID:kW3uxFR3O
「若様、そろそろ海が見えてきますよ」
「海?」

しばらく歩くと、地平線の先が途絶えた。
生贄娘に言われてよく見ると、水平線だ。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/21(日) 22:25:11.99 ID:kW3uxFR3O
「おっと、ごめんよ」

ドン! と、通行人と肩がぶつかって。
竜の子はその場に尻餅をついてしまった。
するとフードが取れてその正体が露わとなる。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/21(日) 22:27:39.55 ID:kW3uxFR3O
「というわけで、今日からお前らは奴隷だ」

生贄娘と竜の子に行商人改め奴隷商は告げた。

「女は俺がしばらく飼って飽きたら売り払う。そして化け物は当然、見世物小屋行きだ」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/21(日) 22:31:06.42 ID:kW3uxFR3O
「ひっ! ま、待ってくれ! 命だけは!」
「はい。命だけは助けてあげましょう」

己の身の安全と優位性を失った奴隷商はすぐさま命乞いをして、生贄娘はその要求を飲んだ。
とはいえこのまま解放するわけにはいかない。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/21(日) 22:34:08.79 ID:kW3uxFR3O
「もう、いくらなんでもやりすぎだよ」
「ですが、あの方法が最善でしたので」

事を終えて、事なきを得た。もう安全だ。
糞塗れとなった奴隷商は表に出られない。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/21(日) 22:36:19.55 ID:kW3uxFR3O
「だいぶ陽が落ちてきましたね」
「夜でもこんなに明るいなんて……」
「この出店の数からすると、お祭りの本番は夜からのようですね。おっと、噂をすれば……」

祭りで賑わう、港町の出店の数々が灯す明かりに、竜の子が目を奪われ、輝かせていると。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/21(日) 22:39:03.46 ID:kW3uxFR3O
「ねえ、生贄娘」
「はい、如何しましたか?」
「村に……帰りたくはないの?」

それはずっと聞けずにいた質問だった。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/21(日) 22:41:16.00 ID:kW3uxFR3O
「がっかりさせてしまい、申し訳ありません」
「別に、今更謝る必要はないけどさ……」
「けど、なんでしょう?」

分かり切ったことを尋ねる生贄娘にねだった。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/21(日) 22:44:33.59 ID:kW3uxFR3O
「ううっ……こんなの、あんまりだ」
「ああ、若様……おいたわしや」

竜の子の汚れたお尻を、恭しく拭いながら。
シクシク涙を流す、竜の子を慰める生贄娘。
以下略 AAS



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