竜の子「まるで、生命の輝きみたいだ」生贄娘「なかなか、言い得て妙ですね」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/07/21(日) 22:36:19.55 ID:kW3uxFR3O
「だいぶ陽が落ちてきましたね」
「夜でもこんなに明るいなんて……」
「この出店の数からすると、お祭りの本番は夜からのようですね。おっと、噂をすれば……」
祭りで賑わう、港町の出店の数々が灯す明かりに、竜の子が目を奪われ、輝かせていると。
「うわ!」
ドン! と、大きな音が轟き、身を竦める。
次の瞬間、夜空に大きな火の花が咲いた。
それは花火であり始めて見るものだった。
「すごい……」
「来て良かったですね」
「うんっ!」
町に着いて早々に見世物小屋に売り飛ばされそうになり、一時はどうなることかと思ったが、こうして花火を見れて良かったとそう思えた。
咲いては散り。
輝いては燃え尽きて。
美しくも儚い火の花を見て、竜の子は思う。
「まるで、生命の輝きみたいだ」
「なかなか、言い得て妙ですね」
その表現には竜の子の成長が確かに感じられて、生贄娘は保護者として誇らしくなった。
「命とは儚いからこそ、美しいのです」
「でも、独り取り残されるのは悲しい」
「お父君もお母君も未だ健在でおられます」
「生贄娘は、ずっと僕の傍に居てくれる?」
「命ある限りお傍に居るのが生贄の務めです」
命ある限り。
それは嬉しくも悲しい言葉だ。
まさに花火と同じく一瞬の輝きでしかない。
だけど、それでも、せめて。
どうか、せめてと、願わずにはいられない。
「来年も、一緒に花火が見たい」
「承りました。それもまた、生贄の務めです」
花火に照らされる、生贄娘の笑顔に見惚れた。
顔が赤くなるのを自覚しながら竜の子は思う。
どうして、こんなにも、愛してくれるのかと。
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