40: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2018/12/23(日) 00:54:02.45 ID:V6ahP/vyO
猿王「吾輩は猿王。お前の名は」
巫女「私は巫女。猿王、貴方は王位と言われる悪魔で間違いはない?」
41: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2018/12/23(日) 00:56:43.95 ID:V6ahP/vyO
巫女「答えて欲しい」
猿王「人間と敵対する意思はない。その行く末にも興味はない。戦は、もう沢山だ」
42: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2018/12/23(日) 00:58:41.96 ID:V6ahP/vyO
巫女「居る。正しくは居た」
猿王「……ならば尚更、敵にはなりたくないな」
43: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2018/12/23(日) 01:00:56.24 ID:V6ahP/vyO
巫女「……分かった」
猿王「そうか、それは助かる。吾輩は嘘を吐かないから安心してくれ」
44: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2018/12/23(日) 01:02:09.64 ID:V6ahP/vyO
二人は焚き火を挟み、互いの知識的空白を埋めるように言葉を交わした。
生きた時代、人間として存在する時代が異なる二人の知識には大きな隔たりがあった。
45: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2018/12/23(日) 01:04:04.54 ID:V6ahP/vyO
巫女は現在を語る。
その歴史は今や歪められ、進化した人間は総じて悪魔とされていること。
46: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2018/12/23(日) 01:05:35.17 ID:V6ahP/vyO
猿王「……話は分かった」
猿王「多少の食い違いはあるが矛盾はない。お前は魔女とやらと戦うのか?」
47: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2018/12/23(日) 01:07:46.79 ID:V6ahP/vyO
巫女「龍を存続させることは可能なの?」
猿王「勿論だ。封印はいずれ解ける。それは龍自身が誰よりも理解していただろう。それ故の継承なのだ」
48: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2018/12/23(日) 01:09:38.26 ID:V6ahP/vyO
巫女「生きていれば、また話せる」
猿王「……優しいんだな、神様なのに」
49: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2018/12/23(日) 01:12:25.88 ID:V6ahP/vyO
巫女「何故?」
猿王「期せずして協力関係になっていたわけだが、吾輩は人間の為に戦うつもりはない。この魂は友の為にある」
50: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2018/12/23(日) 01:15:21.12 ID:V6ahP/vyO
巫女「勇者は」
僧侶『いる。勇者が部隊を率いてる。でも、相変わらず魔女の姿が見えない。勇者の近くに存在を感じるのに……』
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