48:名無しNIPPER
2018/08/12(日) 00:03:35.45 ID:w6V3e5/y0
その時の私は、藁にもすがりたい気持ちもあった。
49:名無しNIPPER
2018/08/12(日) 00:04:41.66 ID:w6V3e5/y0
「仕事、ですか?」
50:名無しNIPPER
2018/08/12(日) 00:09:51.26 ID:w6V3e5/y0
やっぱり。
きっと裕美ちゃんはあの約束を覚えていて、だから私に頼んだのだ。その気持ちは嬉しいけど、心の奥の不安はむしろ深まった。
51:名無しNIPPER
2018/08/12(日) 00:11:22.40 ID:w6V3e5/y0
自分で促していたのに、答えなんかわかっていたのに、それでも私は言葉を失ってしまった。
52:名無しNIPPER
2018/08/12(日) 00:12:49.80 ID:w6V3e5/y0
残された私は、目についた椅子に腰を掛けた。
53:名無しNIPPER
2018/08/12(日) 00:14:02.80 ID:w6V3e5/y0
ただ、その希望にいろんな不幸がぶら下がって、今ではすっかり弱まっていた。
54:名無しNIPPER
2018/08/12(日) 00:15:01.69 ID:w6V3e5/y0
そう宣言したけど、プロデューサーの反応は曖昧だった。
55:名無しNIPPER
2018/08/12(日) 00:15:46.90 ID:w6V3e5/y0
気まずさを隠すように、プロデューサーは歩き出した。
納得しないながらも、私も彼の後についていく。事務所前で手を挙げてみたが、なかなかタクシーは捕まらない。
56:名無しNIPPER
2018/08/12(日) 00:17:15.81 ID:w6V3e5/y0
会場はある建物の地下にある小さなイベントスペースだった。
57:名無しNIPPER
2018/08/12(日) 00:18:16.22 ID:w6V3e5/y0
リハーサルも終わり、控室。
58:名無しNIPPER
2018/08/12(日) 00:19:25.10 ID:w6V3e5/y0
「ありがとう、裕美ちゃん」
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