白菊ほたる「恨みます、プロデューサーさん」
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49:名無しNIPPER
2018/08/12(日) 00:04:41.66 ID:w6V3e5/y0



「仕事、ですか?」

「ああ、まだどうなるか分からないが……イベントの司会だ」

「イベントの?」

「ああ、関裕美のイベントの」

「裕美ちゃんのですか?!」


「司会者が風邪にかかって……大したことないって高をくくってたみたいなんだが、今日になったら声が出なくなったそうだ。それでほたるに話が回ってきた」


 ともかく、待ち合わせは事務所で行うことにした。

 私は服を着替えて――出来るだけ綺麗で、お気に入りの服を――ご飯も食べずに家を出た。







 少しでも電車が遅れれば、その不安もあったけど、問題なく電車は進んでくれた。

 電車に乗っている間、私は胸の高まりは、だんだんと不安に変わって言っていた。

 私が到着してから、少しして、プロデューサーさんも姿を現した。


「じゃあ、行くか」

「あの、プロデューサーさん」


 駐車場に向かおうとしたプロデューサーさんを、私は呼び止めた。

 どうしても、聞いておかなければならないことがあったから。





「もしかして今回の仕事って、裕美ちゃん直々のお願いなんですか」


「……らしいな」








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