白菊ほたる「恨みます、プロデューサーさん」
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52:名無しNIPPER
2018/08/12(日) 00:12:49.80 ID:w6V3e5/y0



 残された私は、目についた椅子に腰を掛けた。

 良くないと思うのに、いろんなことがグルグルと頭を回った。

 胸からぶら下げていたペンダントを手に取った。裕美ちゃんに貰ったペンダント。裕美ちゃんの優しさのつまっている。


 不幸な私がイベントに出れば、裕美ちゃんにどんな迷惑がかかるのか。上手く行かない辛さは私だって分かっている。

 それならば、プロデューサーさんの言うとおり、断るのが正解に思えた。



 でも、プロデューサーさんはこうも言っていた。

 アイドルになれたのは、不幸なことか?





 それは私にとって、幸運な出来事だった。


 そして希望だった。









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