4:名無しNIPPER
2018/08/11(土) 22:52:14.43 ID:S8sM1lda0
前までいた事務所が、倒産してしまったから。
5:名無しNIPPER
2018/08/11(土) 22:53:36.52 ID:S8sM1lda0
一生懸命走ったおかげで、なんとか待ち合わせの時刻に間に合った。
6:名無しNIPPER
2018/08/11(土) 22:54:43.01 ID:S8sM1lda0
私は慌てて立とうとした。
でも慌て過ぎた。机に膝をぶつけてしまって、机はガタンと大きな音を立てて揺れて、膝の痛みに短く声を出した。
7:名無しNIPPER
2018/08/11(土) 22:55:47.14 ID:S8sM1lda0
「えっ」
私はさっと血の気が引くのを感じた。
8:名無しNIPPER
2018/08/11(土) 22:56:51.86 ID:S8sM1lda0
私の不幸は私だけに起きるのではない。
周りをも不幸にする。それを考えるだけで、胸がキュッと痛くなった。
9:名無しNIPPER
2018/08/11(土) 22:57:49.49 ID:S8sM1lda0
歩きながら、事務所の広さに私は少しめまいがしてきた。
今までの事務所は小さな事務所で、ビルの一室を間借しているような場所がほとんど。
10:名無しNIPPER
2018/08/11(土) 22:58:46.41 ID:S8sM1lda0
「そっか……うーん」
11:名無しNIPPER
2018/08/11(土) 22:59:47.09 ID:S8sM1lda0
(大丈夫、大丈夫)
12:名無しNIPPER
2018/08/11(土) 23:01:07.16 ID:S8sM1lda0
「えっ」
私の心がキュッと締め付けられた。
13:名無しNIPPER
2018/08/11(土) 23:02:26.94 ID:S8sM1lda0
嫌だというのに、私はいろんな人を不幸に巻き込んできた。
そんな私は、拒絶されて当然なのだ。
14:名無しNIPPER
2018/08/11(土) 23:03:18.44 ID:S8sM1lda0
プロデューサーさんは目を細めていたが、やがて、それはなにかを覚悟した表情に変わる。
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