13:名無しNIPPER
2018/08/11(土) 23:02:26.94 ID:S8sM1lda0
嫌だというのに、私はいろんな人を不幸に巻き込んできた。
そんな私は、拒絶されて当然なのだ。
やっぱり、アイドルなんて続けない方がいいんじゃないか。
テレビの向こう側の彼女たちは、人々に希望を与えていて、だから私も、そうなれるんじゃないかと勘違いしていた。
「ごめんなさい……私やっぱり……いいんです」
「いやいや、別にいいとか悪いとかじゃなくて。本当にこっちのせいで」
プロデューサーは、困惑した表情を浮かべている。きっとここに居たら、もっとそんな表情をさせることになる。
だから私は。
「会わせましょう。プロデューサーさん」
力強く言ったのは、ちひろさんだった。
プロデューサーさんは呆気にとられていた。
「え……いやいや、ダメでしょ。あんな状態で」
「駄目じゃないです。今日、会わせてあげなきゃ。だってほたるちゃんは、その為に今日来たんですからね。時間通りにちゃんと。なら、私たちも守ってあげないと」
「ちひろさん……」
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