白菊ほたる「恨みます、プロデューサーさん」
1- 20
11:名無しNIPPER
2018/08/11(土) 22:59:47.09 ID:S8sM1lda0


(大丈夫、大丈夫)


「白菊ほたるちゃんですよね」


 私は我に返ると、おさげの女性は胸元に書類を抱きながら私の顔を覗き込んでいた。


「私はアシスタントをしている千川ちひろです。これからよろしくね」

「は、はい。白菊ほたるです……よろしくおねがいします」

「固くならなくていいですよ。私は気楽に読んでください。ちひろさんとか、ちっひーとか」

「は、はい……」

「なんなら……ちひりん、でもいいですよ?」


 一指し指を唇に添えて、おどける様に微笑んだ。私の気を紛らわすための冗談なのだろう。私も自然と頬が緩んだ。

 やがて、プロデューサーさんが戻ってきた。その顔には、明らかな不満が浮かんでいた……いや、怒りかもしれない。

 プロデューサーさんはちひろさんを呼び寄せると、また小声で話し始めた。

 先ほどより離れていて、今度は声が聞こえなかった。

 ちひろさんはまだ会話を続けたかったようだが、プロデューサーはこちらに戻ってきた。困ったような、作り笑い。



「ゴメン、ほたるちゃん。担当プロデューサーと会うの、また次の機会でいいかな?」







<<前のレス[*]次のレス[#]>>
116Res/145.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice