271: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/06(木) 20:32:06.57 ID:xe7KZDDc0
「半分はキミのせいでもあるんだよ」
「俺のせい?」
272: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/06(木) 20:32:32.97 ID:xe7KZDDc0
「魔族の血は、私に魔王に従順たることを求めた。失ったはずの忠誠心が、私の体から自由を奪った。……このままだと、魔王の天敵であるキミの寝首を掻きかねない、そう思った私はキミの前から姿を消した」
273:今日はここまでです ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/06(木) 20:32:59.15 ID:xe7KZDDc0
遊び人は、目をつぶってうーんと唸る。
274:名無しNIPPER
2019/06/06(木) 20:55:36.03 ID:nmPClHWKo
体は嫌がっていても口はってやつか
おつおつ
275:今日で最後の更新です ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/08(土) 22:26:39.01 ID:ABaWR+nR0
「久しぶりだな勇者、いやいまは《ビール》と名乗っているらしいな」
276: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/08(土) 22:27:06.19 ID:ABaWR+nR0
「そうか……いやそうだな。我は疲れてしまったのかもしれん」
277: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/08(土) 22:27:32.11 ID:ABaWR+nR0
「……」
278: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/08(土) 22:28:18.61 ID:ABaWR+nR0
それは、一か八かの賭けであった。俺は、魔王から繰り出される鉄の拳を目で追う。これを捕らえられなければ、体勢を崩した俺は次撃で死ぬことだろう。そのあまりの緊張感からか、時間がやけに遅く感じられる。俺は、スローモーションの世界の中で魔王の機械の腕を半身で受け流し、そのまま伸び切った腕を脇で固めた。
「うおおおおおおお」
279: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/08(土) 22:28:45.89 ID:ABaWR+nR0
魔王も、千鳥足テレポートが使えるのか。だが何故、普通のテレポートではなく千鳥足テレポートを使ったのだろうか。そんな俺の疑問を察して、遊び人が間髪入れずに声をかけてくる。
「普通のテレポートじゃ、私に逃げ先を悟られると思ったんでしょ! 勇者! 私たちも千鳥足テレポートで追うよ!」
280: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/08(土) 22:29:12.98 ID:ABaWR+nR0
「手伝うさ。俺には教会にも頼れる伝手がある。なにも魔王軍を手中におさめる必要はない」
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