白菊ほたる『災いの子』
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58:名無しNIPPER[sage]
2018/05/16(水) 20:56:51.09 ID:yCguXzRfo
面白い、続き気になる


59:名無しNIPPER[sage]
2018/05/22(火) 01:23:55.83 ID:1RxOEJRC0
おつ 凄い面白い 待ってるよ
しかしPさん少しドライ気味な感じだね


60: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/23(水) 17:36:31.01 ID:XzeV2oVA0
   06.

 社内オーディションの2日後、ライブに向けて何回か予定されている合同レッスンの最初の日を迎えた。夕美さんと志希さんとはオーディション以来、初めて顔を合わせることになる。
 指定された時刻より10分ほど早くレッスン室に入ると、すでに夕美さんがそこにいた。薄緑色の半袖Tシャツを着ていて、下はレッスン用のジャージを穿いている。

以下略 AAS



61: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/23(水) 17:38:34.29 ID:XzeV2oVA0
 レッスン開始まではまだ少し時間がある。私は気になっていたことをふたりに訊いてみることにした。

「あの……どうして、私が選ばれたんですか?」

「どうしてって?」
以下略 AAS



62: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/23(水) 17:41:20.71 ID:XzeV2oVA0
 私は「はあ」と言って、あいまいにうなずいた。

「というわけで、審査の基準となる項目を決めて点数をつけることにしたんだね。これでも完全な私情の排除なんてできないけど、審査結果比べてみたら、プロデューサー勢も含めて、だいたい一致してたよ」

 なるほど、よく考えてるんだなあ、と感心した。
以下略 AAS



63: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/23(水) 17:43:01.19 ID:XzeV2oVA0
「あ、そうそう。それでひとつ確認したいことあったんだー。ほたるちゃん、ちょっとじっとしててね」

 言うが早いか、志希さんは私のレッスン着のファスナーを一気に下まで引き下ろした。

「な、なにをするんですか!?」
以下略 AAS



64: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/23(水) 17:44:46.26 ID:XzeV2oVA0
 ああ、とようやく納得がいく。
 私のプロデューサーさんがいつも傷だらけなのは、今やけっこう有名な話だ。私の不幸を知っているのなら、当然それも知っているはずだ。
 プロデューサーさんの負傷の原因が私の不幸なら、私も同じようにケガをしているんじゃないか、ということだろう。
 でも、それならそうと、先に言ってくれればいいのに。

以下略 AAS



65: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/23(水) 17:46:46.39 ID:XzeV2oVA0
   *

 レッスン開始時刻になり、トレーナーさんが入ってきて、雑談は終了となった。
 この合同レッスンの担当になったトレーナーさんは、青木聖さんだ。

以下略 AAS



66: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/23(水) 17:48:36.90 ID:XzeV2oVA0
 どういう意味だろう? と思ったけど、ちょうど音楽が流れ始めたので、私は見学に集中することにした。

 志希さんはどうやら歌にアレンジを加えているようだった。ところどころ音程やリズムをわざと崩していたり、間奏部分でスキャットを入れたり、歌詞も一部変えたりしている。それでいて楽曲としての質は損なわれていない。

 さすがに歌もダンスもレベルが高く、私は思わず感嘆の息をついた。志希さんは軽々とこなしているけど、あれは相当に難しいだろう。
以下略 AAS



67: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/23(水) 17:51:01.88 ID:XzeV2oVA0
「では次、相葉」と聖さんが言う。

「はいっ」と元気よく答えて夕美さんが立ち上がる。入れ替わりに志希さんが腰を下ろし、そのままこてんと横になった。

 夕美さんが、さっきまで志希さんが踊っていたところでトーントーンと飛び跳ねる。リズムを取っているようにも見えたし、体をほぐしているようにも見えた。
以下略 AAS



68: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/23(水) 17:52:34.82 ID:XzeV2oVA0
「相葉はそれまで」

 聖さんが言う。

「次、白菊」
以下略 AAS



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