28:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:29:03.70 ID:25rQ95o00
食器を白いフキンで拭いながら、私はほたるちゃんが膝の上に広げていた新聞を覗き込む。
29:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:30:42.49 ID:25rQ95o00
「えっ?」
30:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:32:02.12 ID:25rQ95o00
「そうですけど……その。甘えてばかりも良くないから」
やはりそうか。ちひろさんが心配していたのは、私に対する負担よりも、ほたるちゃんが私に依存し過ぎることだ。
31:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:33:18.56 ID:25rQ95o00
結局その日は、私もほたるちゃんの現場についていった。プロデューサーとほたるちゃん、それに私の三人で。
32:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:34:49.58 ID:25rQ95o00
それからだんだんと、ほたるちゃんとは別々になることが多くなった。
私と離れている間、ちょっとした不幸には見舞われているようだけど、ほたるちゃんはめげる様子はなかった。
33:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:35:52.96 ID:25rQ95o00
「えっ」
34:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:37:32.77 ID:25rQ95o00
「そっちこそ、今日の現場ここだって?」
「ウィンター・F・ドライバーズのラジオですよ。友紀ちゃんの仕事の都合で、日にちをずらしてもらったじゃないですか」
35:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:39:11.98 ID:25rQ95o00
私は足を止め、プロデューサーへ振り返った。
プロデューサーは下りの階段の方をむいており、私には背中を向けている。
36:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:39:48.36 ID:25rQ95o00
37:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:41:36.14 ID:25rQ95o00
私は息がとまりかけた。
38:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:43:04.42 ID:25rQ95o00
さすがプロデューサーというか、悪運がある。
私は電話を続けているプロデューサーを一瞥してから、友紀ちゃんの後に続いて自販機にむかった。ここの自販機は、くじはついていなかった。
62Res/57.40 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20