32:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:34:49.58 ID:25rQ95o00
それからだんだんと、ほたるちゃんとは別々になることが多くなった。
私と離れている間、ちょっとした不幸には見舞われているようだけど、ほたるちゃんはめげる様子はなかった。
仕事が終わってから、ほたるちゃんから現場であった話をご飯を食べながら良く聞いた。
ほたるちゃんは、学校にも行くようになった。
私と過ごす時間はどんどん減っていた。
「ほたるちゃん、調子いいみたいだね」
ラジオ収録の休憩中、机を挟んだむこうから美世ちゃんが声をかけてきた。
私はブースの外にあった誰も座っていない椅子から、美世ちゃんに向いた。
「一時はどうなるか心配だったけど、今じゃちゃんとプロデューサーと現場行ってるんでしょ」
私は笑みを作る。
「ええ、そうみたいです」
「良かったけど寂しいのもあるよねえ」
と、友紀ちゃん。
「いつもいるのが当たり前になってたから、ぽっかり穴が開いた感じもするし。ここは幸子ちゃんか美羽ちゃんでも連れてこようかな……」
「あはは、ダメでしょ普通に」
「おだてたら、二人とも来てくれそうじゃない?」
「知らないけどさ」
腕を組んで真剣に考えている様子の友紀ちゃんに、美世ちゃんは苦笑していたけど。視線を私に向けて。
「それで、いつまで一緒に暮らす予定なの?」
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