34:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:37:32.77 ID:25rQ95o00
「そっちこそ、今日の現場ここだって?」
「ウィンター・F・ドライバーズのラジオですよ。友紀ちゃんの仕事の都合で、日にちをずらしてもらったじゃないですか」
「ああ、そうだったな」
「しっかりしてくださいよね」
「悪い悪い」
小さな振動音。プロデューサーは内ポケットから、スマホを取り出した。
「ああ、ちょっと悪い」
「いえいえ、では」
私は小さく頭を下げて、ブースにもどろうとした。
プロデューサーは電話にでると、一応周りを気にして、階段の扉をくぐっていった。
確か、前に落ちた時もあのように踊り場で誰かと通話中だったはずだ。マイペースというか、無頓着というか。
それとも、怪我があっても自分のリズムを壊したくないのか。
ある考えが、私の頭に浮かんだ。
もし、再びプロデューサーが不幸な目に合えば、ほたるちゃんは家を出ていかないんじゃないのか。
たとえば、また階段から落ちるとか。
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