415:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:36:06.53 ID:90dRlIqZ0
「千早」
プロデューサーの声が、私の頭を止めた。
416:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:36:54.05 ID:90dRlIqZ0
"ずっと待っていた"。
417:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:37:35.51 ID:90dRlIqZ0
震える手で、恐る恐る受けとる。
プロデューサーが音響機材の電源を入れる。
418:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:38:30.77 ID:90dRlIqZ0
「ずっと、気にかけてくださっていたんだ」
震える私の手を、プロデューサーの手が支える。
419:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:41:17.75 ID:90dRlIqZ0
初めに聴こえたのは、ピアノの旋律だった。
420:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:43:20.16 ID:90dRlIqZ0
けれど、その人は迷わず答えた。
如月千早のところでなければダメだ、と。
421:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:44:00.37 ID:90dRlIqZ0
次の瞬間。
パチリ、と。
422:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:44:26.69 ID:90dRlIqZ0
伝えたいんです。
私の気持ちを。
423:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:45:10.39 ID:90dRlIqZ0
「私は、詞をうまく書けるわけではありません」
これまで筆をとったことは殆どない。
424:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:46:06.94 ID:90dRlIqZ0
「いやあ、千早は話が早くて助かるよ」
「え……?」
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