253:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:26:55.18 ID:m2Fax+Wi0
「春香。遅くなってごめんなさい」
花瓶の水を換えながら謝った。
254:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:27:38.16 ID:m2Fax+Wi0
もう陽が落ちる。
帰らないと。
255:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:28:10.40 ID:m2Fax+Wi0
隣に立つ萩原さんは、無表情でこちらを見ている。
拳を握りしめ、菊地さんが一歩ずつ近づいてくる。
256:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:30:37.27 ID:m2Fax+Wi0
「ゆ、雪歩……?」
「……」
257:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:31:31.79 ID:m2Fax+Wi0
自分の部屋へ戻り、ベッドへ倒れ込む。
痛みが引かない左頬を押さえながら、去り際に菊地さんが言い残した言葉を思い出す。
258:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:32:16.45 ID:m2Fax+Wi0
昼前、呼び鈴の音で目が覚めた。
どうやら昨夜はそのまま、ベッドで寝入ってしまったらしい。
259:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:33:48.85 ID:m2Fax+Wi0
「大丈夫よ」
「痛そうです……これ、貼っておいてくださいね」
260:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:34:40.40 ID:m2Fax+Wi0
その後も何かと私の暮らしぶりを心配してくる二人に、ふつふつと疑問が湧いてきた。
「……一つ、聞いていいかしら」
261:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:35:30.35 ID:m2Fax+Wi0
私には分からなかった。
私は春香が大切だ。
262:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:36:13.60 ID:m2Fax+Wi0
午後。
病院に行く前に、久しぶりに事務所へと寄る。
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