千早「賽は、投げられた」
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258:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:32:16.45 ID:m2Fax+Wi0

昼前、呼び鈴の音で目が覚めた。

どうやら昨夜はそのまま、ベッドで寝入ってしまったらしい。

夢は、春香と再会した日から見なくなっていた。


無視しても、何度も何度も呼び鈴が鳴る。

どうにも来客が帰る気配はないので、仕方なく身体を起こした。


「ええと、おはようございます?」

「千早はねぼすけだなー」


玄関を開けると、首をかしげる高槻さんと、何やら紙袋を抱えた我那覇さんがいた。


「……何か急な用事かしら」

「別に、急ってほどでもないんですけど」

「渡したいものがあって来たんだ。頬、大丈夫?」


我那覇さんに言われて思い出す。

そう言えば、萩原さんに叩かれたところがまだ少し痛い。


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