千早「賽は、投げられた」
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257:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:31:31.79 ID:m2Fax+Wi0

自分の部屋へ戻り、ベッドへ倒れ込む。

痛みが引かない左頬を押さえながら、去り際に菊地さんが言い残した言葉を思い出す。


どうして雪歩が叩いたか、分かる?


分からない。

双海さんを泣かせたから。

私に愛想を尽かしたからではないのか?


「……どうして?」


ならば何故。

何故叩いた側の萩原さんが、あんなに辛そうな顔をしていたのだろう。

何故肩を震わせながら、私を叩いた右手を押さえていたのだろう。


揺らぎが大きくなる。

波紋は、笹舟が浮いていられないくらいになった。


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