260:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:34:40.40 ID:m2Fax+Wi0
その後も何かと私の暮らしぶりを心配してくる二人に、ふつふつと疑問が湧いてきた。
「……一つ、聞いていいかしら」
話題が止まり、二人がやや緊張の面持ちで私の目を見る。
「どうして、私の心配なんてするの?」
問いかけた途端、二人の表情が緩んだ。
「そんなの決まってるさ」
「千早さんは、私達の大切な人ですから」
大切な人?
私が?
どうして?
「あ、千早! 次事務所に来たら、一言くらい亜美に謝っておいてね!」
そう言い残すと、二人はじゃあね、と。
最後に手を振って、階段を下りて行った。
640Res/352.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20