千早「賽は、投げられた」
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262:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:36:13.60 ID:m2Fax+Wi0

午後。

病院に行く前に、久しぶりに事務所へと寄る。

うっかりしてたのか、紙袋に編み棒が入っていたので、我那覇さんに返さないと。


「あ……!」


事務所の前に着くと、久しぶりの顔を見た。


「千早さ――」

「こんにちは、星井さん」

「……っ!」


名前を呼ぶと、星井さんの表情が強張った。

バッグに手を入れたまま、唇を噛み締めながら私を睨む。


「……こんにちは。如月、さん」


何か気分を害するようなことを口にしただろうか?

星井さんはビルに背を向け、ずっと私のことを見ていた。


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