千早「賽は、投げられた」
1- 20
263:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:38:02.25 ID:m2Fax+Wi0

「美希、そんなところに突っ立ってないで早く……って、千早?」

「こんにちは」


二人して黙り込んでいると、建物の中から秋月さんが姿を現した。

私の姿を見て、嬉しそうに駆け寄ってくる。


「久しぶりじゃない! 帰ってきてくれたのね!」

「ごめんなさい、秋月さん。今日は我那覇さんの忘れ物を持ってきただけで」

「あ……そう、なんだ。ごめんごめん、早とちりしちゃって。わざわざありがとね」


秋月さんは一瞬だけ寂しそうにして、すぐにいつもの明るい顔に戻る。

編み棒を紙袋ごと手渡すと、秋月さんは星井さんの方へ向き直った。


「ほら、美希! 久しぶりに会ったのに、何よその顔は」

「う……」


居心地が悪そうに、星井さんの視線が泳ぐ。


「まったく……あれ? 美希、バッグから見えてるそれって……」

「っ! こ、これは……その……」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
640Res/352.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice