千早「賽は、投げられた」
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254:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:27:38.16 ID:m2Fax+Wi0

もう陽が落ちる。

帰らないと。


「また明日ね、春香」


結局何も話すことができず、私は病室を後にする。

病院から出ると、正面に二つの影があった。


「……千早」

「何か用かしら、菊地さん」

「亜美を泣かせたんだってね」

「別に、意地悪などをしたわけではないわ」

「そうなんだろうね」


菊地さんは必死に感情を押し殺しているように見える。


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