11: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/13(水) 21:54:28.82 ID:dbtwVbjq0
「で、次の場所はたしかつくば駅から一駅行ったところの大きなショッピングセンターだったっけ?」
「そうです。このあたりで一番大きい――」
12: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/13(水) 21:55:20.50 ID:dbtwVbjq0
「ご婦人、そのお話も非常に気になりますが、まず私たちは、なんとしても彼女と合流しなければならないのです」
「おぉ、それはそれは、時間を取ってもうて悪いねぇ」
「いえ。それじゃ、麗奈、私は光を追います」
13: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/13(水) 21:56:00.65 ID:dbtwVbjq0
***
「俺の父ちゃんは、悪いヤツなんだ」
14: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/13(水) 21:56:42.16 ID:dbtwVbjq0
しばしの思案の後、光が口を開く。
「じゃあさ、まずは弟さんを探そう」
15: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/13(水) 21:57:21.92 ID:dbtwVbjq0
***
「戻れない? そこは、どうにかなりませんか?」
16: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/13(水) 21:57:53.61 ID:dbtwVbjq0
「あ、すみません。他から着信が。また折り返します」
『ん。よろよ――……』
17: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/13(水) 21:58:39.85 ID:dbtwVbjq0
プロデューサーは、静かな動作でスマホを切ると、眼鏡を外し、鳴らすように左右へと首を振った。
「ふぅ」と一息つくと、眼鏡をかけなおし、再びスマホを操作し、三ツ谷へと連絡をする。
『はいはい、もしもし、三ツ谷です』
18: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/13(水) 21:59:21.62 ID:dbtwVbjq0
***
「兄ちゃん! 姉ちゃん!」
19: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/13(水) 22:00:55.64 ID:dbtwVbjq0
光とコータは走り続け、もう体力が切れそうになるところまで来て、追ってくる者がいないことを確認し、歩みを緩めた。
「はぁ、はぁ……コータくん、あの人たちは一体?」
20: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/13(水) 22:01:30.11 ID:dbtwVbjq0
公園の脇を通り過ぎようとしたとき、木の影が大きく動いたと思うと、幼児ほどもある影が光たちの目の前に降り立った。
「キキーッ!」
36Res/50.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20