南条光「カンシャノアカシ」
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12: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/13(水) 21:55:20.50 ID:dbtwVbjq0

「ご婦人、そのお話も非常に気になりますが、まず私たちは、なんとしても彼女と合流しなければならないのです」

「おぉ、それはそれは、時間を取ってもうて悪いねぇ」
「いえ。それじゃ、麗奈、私は光を追います」

「アタシは次の仕事場に。つくば駅の次の駅にあるショッピングセンターね。
 ちょっと道に自信ないけど、なんとかするわ」

「あれ? もしかして、お嬢さん、ワタシと行くところ、同じかねぇ」

「え? アタシがこれから行くところはココだけど……」

 麗奈もスマホで地図を開き、目的地をおばあちゃんに見せた。

「ふむふむ。やっぱ同じところだねぇ。この辺で一番大きいところ。
 道に自信がないなら、一緒に行きましょうか〜?」

「お願いしてもよいですか、ご婦人?」

 プロデューサーが頭を下げる、麗奈もそれに続いた。

「遠慮しないでええよ、ええよぉ。困ったときはお互い様ですわ」

「ところで、どのようなご用事で?」

 プロデューサーが尋ねると、おばあちゃんは少し誇らしそうに胸を張って言った。

「実はな、ワタシの息子、ヒーローでして」




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