16: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/13(水) 21:57:53.61 ID:dbtwVbjq0
「あ、すみません。他から着信が。また折り返します」
『ん。よろよ――……』
三ツ谷が全てを言う前に切ると、着信画面を見る。
「公衆電話」の文字。
すぐさま、プロデューサーは電話に出た。
『もしもし、プロデューサー?』
「光ですか?」
『うん』
「無事ですか?」
『うん。ゴメン! 心配かけちゃって!』
「いえ、無事ならよかった。光のことです。きっと何か事情があるのでしょう。迷子でも拾いましたか?」
『う〜ん、そんなような状況? でも、もうちょっとたいへんかな。
で、本当にゴメンなんだけど、どうにかして合流できないかな?』
「近くに住所や目印になるようなものはありますか?」
『えっと、あ、わかるよ。ちょっと待ってね――』
そうして、光が自分の居場所を説明している最中、突然、電話の向こうでノイズが起きた。
「大丈夫ですか!? 光っ!?」
プロデューサーの大きな呼びかけに対して、『ゴメン! ――が、変わった――』と返ってきた直後、電話は無音となる。
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